第19回 トピQ・ネット調査<伝統芸能について> |
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調査結果の概要
日本の伝統芸能の世界を描いたテレビドラマや映画、漫画が人気を集め、伝統芸能の若き担い手たちが活躍の場を広げている。10歳代から30歳代の人々は、どのようなまなざしを向けているのか?NTTレゾナント(株)のインターネット・アンケートサービス「gooリサーチ」が<伝統芸能について>調査した。日本の伝統芸能の中で、関心のあるものをあげてもらうと、1位は「落語」36%で、「歌舞伎」29%、「邦楽(三味線、琴、尺八など)」26%などが続いたが、「とくにない」も41%に上り、関心度は今ひとつの様子。男女別で見ると、1位は男性が「落語」39%、女性は「歌舞伎」36%。2位以下は男性「歌舞伎」21%、「邦楽(三味線、琴、尺八など)」同21%。女性「落語」33%、「邦楽(三味線、琴、尺八など)」31%の順となった。この1年間に舞台やテレビ、DVDなどで実際に観賞したものを選んでもらうと、関心度と同様に「落語」が23%でトップだったが、そのほかの項目はすべて1割を切り、2位の「歌舞伎」「邦楽」も各7%に留まり、「特にない」は65%に上った。伝統芸能への全体的な印象では、「様式美がある」50%、「わかりにくい」38%、「格式張っている」35%、「華やかだ」26%などの順となった。日本の伝統芸能をこれからも守り続けていくべきだ」と答えた人は81%に達し、「廃れてしまっても仕方がない」は10%と少数派だった。また、学校の授業で、伝統芸能に親しむ機会を「増やした方がいい」との回答は60%で、「増やす必要はない」の20%を大きく上回っており、関心の有無はともかく、伝統芸能の価値を認め、次の世代へと引き継いで行こうという意識は若い世代にも広く浸透している事が窺える。