写真に関する意識調査 |
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調査結果の概要
従来、日本では写真は「記念・記録」に残すものであり、アルバムや戸棚にしまわれ、大切に保管されるものだった。一方、欧米では写真は残すものではなく、カードにしたり、リビングに飾ったり、使うものとして日常生活の中で慣れ親しまれるものであった。近年、デジタルカメラや携帯電話のカメラ機能が一般化したことにより、誰もが気軽に写真を撮れるようになり、日本でも写真は“しまって保管する”から“使って役立てる”に関わり方が変化している様子。そこで、デジタルカメラを日常的に使用する?子育て中の女性を対象に写真に関する意識調査を行なうと、自分の子供にデジタルカメラや携帯電話のカメラ機能で自由に撮影させた経験が「ある」と回答した人は半数を超えて58.8%で、子供が「2歳未満の時」49.6%が最も多かった。写真に対する意識を見ると、「昔は写真は貴重な存在であったが、身近な存在になった」94.5%と認識している人は9割以上で、「記念や記録だけでなく、日常生活で気になるものは写真に撮影する」90.5%というように、日常生活の気になるシーンをメモ感覚で写すというデジタル時代ならではの用途が浮き彫りになった。写真が貴重な存在であったフィルムカメラ時代にはなじみが薄かったが、今回、「写真をはさみやカッターで切って加工する事に抵抗を感じない」とする人は75.5%に及ぶ。スクラップブッキングに対する認知度(「詳しく知っている」28.5%+「詳しくは知らないが、聞いた事はある」43.5%)は7割で、「興味があり、実際にやった事がある」人は19.5%で2割ほど。フィルムカメラしかなかった時代に比べて、今の写真に対する意識の変化については、プリントする写真はL判のみならずサイズを変えたり、シールやポストカードなどいろいろな形態でプリントしたい。しかも夫任せではなく自分で作りたいと言う意識の高さが明らかになった。インターネット上のプリントサービス・ツールや公開講座等の経験の有無を観ると、実際の経験者は少ない事がわかった。