サントリー次世代研究所「現代親子調査」(1)

  • 調査期間
  • 2006/04
  • 調査対象
  • 首都圏1都3県在住の小学4年生~中学3年生の子供とその親 589家庭
  • 調査方法
  • 郵送法

調査結果の概要

現代の子供や親の意識・動向を掴むために「現代親子調査」と題して小学4年生~中学3年生の子供がいる家庭を対象にアンケート調査を行った。子供の勉強の好き嫌いを見ると、小学生に比べ中学生は勉強が嫌いで、学校の成績は「中くらい」と思っている事が窺える。次に、小中学生(以降は“子供”と称する)の一番好きな教科・嫌いな教科の結果は、約3割が「体育(保健体育)」29.2%を「好き」と答えている。「算数(数学)」は好きな教科(第2位で16.0%)、嫌いな教科(第1位で21.4%)の両方で上位に挙げられている。子供に、勉強に対する意欲や姿勢を尋ねたところ、目を引いたのは「勉強の仕方がよくわからない」「ひとつの勉強に集中できない」「学校の授業がよくわからない」などの中学生女子の割合の高さであった。父親、母親が子供に卒業後行かせたい学校は「本人が行きたい学校」が父母ともに1位となり、最終学歴の希望は「四年制大学」(男子38.5%、女子33.9%)であるが、母親の回答を子供の男女別で見ると、男子の母親は69.4%が「四年制大学」を希望しているのに対して、女子の母親は48.5%と5割に満たなかった。中学生のクラブ・部活動の実施状況は9割以上で、うち「運動系(男子81.6%、女子54.2%)が半数を超え、特に男子に多い。一方、「文科系」では男子6.4%より女子32.9%で多かった。行っているクラブ・部活動第1位は、男子が「サッカー」20.5%、女子が「バスケットボール」16.4%で、女子の場合、上位に「文科系」が2つランクインしている。

調査結果

勉強は好き?(子供) (単位:%)
学校での成績は?(子供) (単位:%)
一番好きな教科・嫌いな教科(子供)(単位:%)
好き嫌い
1体育(保健体育)29.2算数(数学)21.4
2算数(数学)16.0社会15.1
3音楽9.5国語12.7
4理科8.5英語12.7
5社会8.3音楽8.1
勉強について当てはまる事(子供)
<勉強への意欲・姿勢>(単位:%)
小4~6中1~3
男子女子男子女子
試験勉強は試験前日になってからする38.152.739.038.7
何の勉強をやっても長続きしない29.330.146.149.0
ひとつの勉強に集中できない28.632.249.654.8
勉強の仕方がよくわからない27.939.746.162.6
学校の授業がよくわからない17.728.135.552.3
※「よくある」「時々ある」の回答を合計した数値
子供に行かせたい学校(父母)(単位:%)
母親父親
男子女子男子女子
本人が行きたい学校81.977.776.478.4
自宅に近く、教育費がかからない学校57.356.548.352.2
大学合格実績が高い学校25.716.326.714.0
情操教育、精神教育に力を入れている学校17.021.613.917.3
スポーツや音楽に力を入れている教科や活動がある学校18.410.319.116.3
最終学歴の希望(子供・母親) (単位:%)
クラブ・部活動をしている?(中学生) (単位:%)
クラブ・部活動の内容(クラブ・部活動をしている中学生)(単位:%)
男子女子
1サッカー20.5バスケットボール16.4
2野球19.7テニス15.7
3テニス12.6吹奏楽(ブラスバンド)12.9
4バスケットボール11.8美術12.9
5陸上11.8その他12.9
調査実施先:サントリー(株) 次世代研究所