2024年度(第35回) 新入社員の会社生活調査(1) |
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調査結果の概要
学校法人産業能率大学総合研究所は、新入社員の働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などに関するアンケートを実施し、『2024年度新入社員の会社生活調査』としてまとめました。同大ではこの『新入社員の会社生活調査』を1990年度から継続して実施しており、本年度で35回目となります。調査は2024年3月27日から4月10日までに、2024年に就職した新入社員を対象に実施し、563人から回答を得ています。
就職活動を振り返って、どのように感じたかでは、「かなり大変だった」は27.0%、「思ったより大変だった」は40.9%で、合わせて67.9%が『大変だった』と回答し、前年度から1.4ポイント減少しました。就職活動の結果に満足しているかでは、「たいへん満足」が59.0%で過去最高となりました。また「やや満足」が35.9%で、これらを合わせた満足度は94.9%に達しています。就職先を選ぶ際に重視した点は、「福利厚生」51.0%が最も高く、次いで「業種」48.1%、「給与水準」37.8%となりました。
近年話題となっている「生成AI」の活用について、新たに質問を設定し尋ねました。就職活動において生成AIを活用したかでは、85.6%が「特に活用しなかった」と回答しました。現状では、就活での活用は過渡期のようです。一方で、「エントリーシートや履歴書の作成支援に活用」が8.9%、「企業情報の収集や研究に活用」が5.9%、「面接準備や疑似面接に活用」が4.3%おり、生成AIを活用して就活に臨んでいた方も一定数いたようです。
「働く」上で重要だと思うことは、「長期間、安心して働けること」53.8%がトップになりました。2位は「仕事内容に見合う報酬が得られること」45.5%、3位は「仕事を通じて自分自身が成長すること」44.6%となりました。働き始めるにあたり、不安に思っていることは、「上司・先輩とうまくやっていけるか」63.6%がトップになりました。2位は「自分の能力で仕事をやっていけるか」62.5%でした。3位は「心身を壊すことはないか」39.3%となりました。((2)に続く)