2023年度 新入社員の理想の上司 |
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調査結果の概要
産業能率大学総合研究所では、2023年度に就職した新入社員を対象に毎年恒例の「新入社員の理想の上司」を調査しました。同大では、この理想の上司を1993年から調査しており、今年度で26回目となります。
回答は自由記述により理想の男性上司は105人、理想の女性上司は87人の名前が挙がりました。その結果、2023年度の新入社員の理想の男性上司の1位は、WBCでの活躍も記憶に新しい大リーガーの大谷翔平さんが昨年度の3位から初のトップとなりました。また、理想の女性上司の1位には、2位に圧倒的な大差をつけてアナウンサーの水卜麻美さんが3年連続通算5度目のトップとなりました。
大谷さんを選んだ理由は「人格者」や「カリスマ性」との回答が複数あり、「期待に応える成果を出しそう」など、大リーグなどでの突出した活躍に加え、日頃からの言動が評価されています。水卜さんを選んだ理由は「優しそう」に続き、「しっかりと部下を導いてくれる」「明るさと実力を兼ね備えている」などでした。
今年度、初めてトップ10入りしたのは、男性上司ではWBC侍JAPANの監督を務めた栗山英樹さん(5位)、お笑い芸人・千鳥の大悟さん(9位)、同票の10位に俳優の西島秀俊さんと司会業も板についてきた麒麟の川島明さん、そして大リーガーのダルビッシュ有さんの計5人。一方、女性上司では昨年度24位から躍進したモデルのアンミカさん(2位)ただ1人でした。
理想の上司像について尋ねたところ、回答割合が最も高かったのは「細かくサポートしてくれる」51.9%、次いで「常に部下を気にとめてくれる」45.6%、「論理的に説明してくれる」36.1%という結果になりました。また、「成果について褒めてくれる」34.8%、「プライベートなことでも相談できる」32.6%も相対的に高い結果となりました。これらの結果から、今年度の新入社員は、“寄り添い型のマネジメント”を求める傾向にありそうです。