第6回 上場企業の課長に関する実態調査(2)

第6回 上場企業の課長に関する実態調査(2)

調査対象 従業員数100人以上の上場企業に勤務し、部下を1人以上持つ課長 828人(男性 799人、女性 29人) 調査実施先 学校法人産業能率大学総合研究所
調査方法 インターネットリサーチ 調査期間 2021/09/14~2021/09/16

調査結果の概要

((1)より続く)マネージャーとして期待に応えるために十分な権限を与えられていると思うかについて尋ねました。「思わない」5.4%と「どちらかと言えば思わない」27.8%を足すと3分の1のマネージャーが権限を与えられていないと思っています。
あなたの部下に不足していると感じる知識・能力・態度は何かを尋ねました。その結果、「新しいアイデアを生み出す力」37.2%が1位になりました。2位は「課題を明確にする力」35.0%、3位は「問題を把握する力」26.6%でした。
あなたの部下の業務遂行における課題は何かを尋ねました。その結果、「“報・連・相”が不十分である」33.5%、「仕事の優先順位をつけられない」33.0%、「PDCAが回せていない」30.7%が上位3項目となりました。
現在の年収が職務や責任、組織への貢献に見合っていると思うか尋ねたところ、半数強が「年収は適切(見合っている)と思う」56.2%と回答した一方で、約4割は「年収は低い(もっと高くてもよい)と思う」38.8%と回答しました。年収面での不満も垣間見えます。
さまざまな人事制度をリストアップして望むかどうか尋ねたところ、「フレックスタイム勤務」は9割、「テレワーク」は8割が望んでいます。「終身雇用」も7割が望んでいますが、「年功序列」を望むのは4割にとどまっており、否定的な見方が優勢でした。
最終的になりたい立場・役職について尋ねました。「経営者(社長)になる」2.9%、「役員クラスのポジションに就く」9.5%、「部長クラスのポジションに就く」28.0%、「現在のポジション(課長)を維持する」44.6%、「プレイヤーの立場に戻る」15.0%でした。

調査結果

期待に応えるために十分な権限を与えられていると思うか(単位:%)
あなたの部下に不足する知識・能力・態度(複数回答、上位10項目抜粋)(単位:%)
部下の課題(複数回答)(単位:%)
現在の年収は、職務や責任、組織への貢献に見合っているか(今回が初めての質問)(単位:%)
下記の人事制度を望むか(今回が初めての質問)(単位:%)
最終的になりたい立場・役職(単位:%)