“エシカル消費”に関する意識・実態調査

調査対象 20代~40代の男女 500名 調査実施先 トレンダーズ株式会社
調査方法 インターネット調査 調査期間 2020/10/05~2020/10/06

調査結果の概要

新型コロナウイルスの感染拡大によって大きく変化した、生活者の消費意識。特に、衛生用品が全国的に不足したことや、一部の商品に需要が殺到したことなどは、多くの生活者にとって「モノやサービスを消費することの意味」を強く意識するきっかけになりました。緊急事態宣言解除から約半年。感染拡大を防ぎつつも従来の消費活動を取り戻そうとする動きが加速する中で、生活者の消費意識はどのように変化したのでしょうか。マーケティング事業を展開するトレンダーズ株式会社では、20~40代の男女を対象に“エシカル消費”に関する意識・実態調査をおこないました。まず、“エシカル”という言葉の意味を知っていますか?と尋ねたところ「知っている」7.2%、「なんとなく知っている」15.8%と答えた方の合計は23.0%となり、<認知度が高い>とは言えない結果となりました。年代別に見ると、20代が30.7%、30代が20.5%、40代が17.9%と、若い世代ほど認知度が高いという結果になりました。“エシカル”という言葉の認知度は決して高いものではありませんでしたが、“エシカルな行動”を実践する方は多いようです。実際に、「エコバッグの使用」74.6%、「食べ残しを減らす」61.8%などは半数以上の方が「実践している」と答えました。また、“エシカルな商品やサービス”の購入(利用)頻度について聞いたところ、「よく購入・利用している」6.2%、「たまに購入・利用している」36.0%と答えた方の合計は42.2%でした。次に、“エシカルな商品やサービスの開発”に取り組む企業についての印象を尋ねたところ、「良い印象」29.2%、「やや良い印象」64.2%となり、合計すると9割以上(93.4%)の方が、ポジティブな印象を持っていることが分かりました。続いて、SNSで見た投稿や広告がきっかけで“エシカルな商品やサービス”に興味を持ったり、購入・利用したりした経験について聞いてみました。「SNSでそのような投稿や広告を見たことがない」と回答された方を除くと、「興味を持ち、購入・利用したことがある」方が14.3%、「購入・利用したことはないが、興味を持ったことはある」方が36.8%という結果になりました。合計すると、半数以上(51.1%)の方がSNS をきっかけに“エシカルな商品やサービス”に興味を持った経験があることが分かりました。最後に、“エシカルな商品やサービス”を購入・利用する際の、気になる点やネガティブに感じるポイントを尋ねました。すると、4人に1人以上(27.8%)は「特にない」と答えた一方で、「値段が高い」35.6%、「貢献度が分かりづらい」34.8%、「対象の商品・サービスが分かりづらい」26.2%といった声が挙がりました。

調査結果

“エシカル”という言葉の意味を知っていますか?(単一回答、全体、n=500)
「知っている」「なんとなく知っている」の回答の合計割合(単位:%)
実践している“エシカルな行動”は?(複数回答、全体、n=500、※上位の項目のみ抜粋)(単位:%)
“エシカルな商品やサービス”の購入(利用)頻度は?(単一回答、全体、n=500)(単位:%)
“エシカルな商品やサービスの開発”に取り組む企業の印象は?(単一回答、全体、n=500)(単位:%)
SNS の投稿や広告がきっかけで、“エシカルな商品やサービス”に興味を持ったことはありますか?(単一回答、全体、n=307、※「SNSでそのような投稿や広告をみたことがない」と回答された以外の方)(単位:%)
“エシカルな商品・サービス”を購入・利用する際に気になる点やネガティブに感じるポイントは?(複数回答、全体、n=500)(単位:%)