乳がんとアピアランスケアに関する意識調査

調査対象 乳がんに罹患したことのある全国の30代~60代以上の女性 515名(有効回答数) 調査実施先 株式会社アデランス
調査方法 インターネットアンケート 調査期間 2019/09/17~2019/09/18

調査結果の概要

毛髪・美容・健康のウェルネス産業の株式会社アデランスは、乳がんに罹患したことのある全国の女性を対象に『乳がんとアピアランスケアに関する意識調査』を実施しました。最初に、乳がん罹患前に、乳がん検診を受けたことがありますか?と尋ねたところ、約7割の方が「ある」68.3%と回答した一方で、約3割の方が検診を受けていなかったことがわかりました。乳がんに罹患した際に辛かったことを尋ねたところ、「精神的な不安」64.9%と回答した方が最も多く、続いて「手術による乳房切除」46.2%、「経済的な負担」35.0%となり、精神的な部分だけでなく、外見の変化や経済面でもがん治療による負担が大きいことがわかります。乳がんに罹患した際、仕事は続けましたか?と尋ねたところ、「治療をしながら仕事を続けた」と回答した方が59.0%と約6割の方はがん治療をしながら仕事も続けており、治療と仕事を両立していたことがわかりました。一方で、「仕事は退職した」20.1%と回答した方が2割程度いることから、治療と仕事の両立にはハードルがあることもわかります。「治療をしながら仕事を続けた」と答えた方に、治療と仕事を両立するうえで苦労をしたことを尋ねました。最も多かったのは「苦労したことはなかった」36.5%でした。一方、苦労を感じた方の中では「脱毛など外見の変化へのケア」19.8%と回答した方が最も多い結果となりました。乳がんに罹患した際、外見の変化はありましたか?と尋ねたところ、「あった」と回答した方は48.3%と約半数の方が何らかの外見の変化を経験したことがわかります。外見の変化が「あった」と答えた方に、変化があった部分で最も気になったところを尋ねました。半数以上の方が「脱毛」53.0%と回答しました。続いて「手術による乳房切除」23.3%、「手術痕」13.3%となりました。外見の変化が「あった」と答えた方に、外見の変化へのケア(アピアランスケア)で行ったことを尋ねたところ、最も多かったのが「ウィッグの着用」63.5%でした。続いて「医療用帽子の着用」38.6%となり、とくに脱毛へのケアを多くの方が行っていたことがわかります。さらに、「ウィッグの着用」と答えた方に、ウィッグを着用することでどのような変化がありましたか?と尋ねたところ、約7割の方が「外出できるようになった」69.0%と回答しました。

調査結果

あなたは乳がんに罹患する前に、乳がん検診を受けたことがありましたか?(※複数回罹患された方は、初めて罹患する前のことについてお答えください。以降の質問も同様の認識でお答えください。)(単一回答、n=515)(単位:%)
あなたが乳がんに罹患した際に、辛かったことは何ですか?あてはまるものを全てお答えください。(複数回答、n=515、5項目抜粋)(単位:%)
あなたが乳がんに罹患した際、仕事は続けましたか?(単一回答、n=334、※罹患前から仕事をしていなかったと回答した方は除きます)(単位:%)
治療と仕事を両立するうえで苦労したことはありますか?(いくつでも、複数回答、n=197、※「あなたが乳がんに罹患した際、仕事は続けましたか?」の設問に「治療をしながら仕事を続けた」と回答した方、5項目抜粋)(単位:%)
あなたが乳がんに罹患した際、(脱毛、爪や皮膚の変化など)外見の変化はありましたか?(単一回答、n=515)(単位:%)
最も気になったのはどこですか?(単一回答、n=249、※「あなたが乳がんに罹患した際、外見の変化はありましたか?」の設問に「あった」と回答した方)(単位:%)
外見の変化へのケア(アピアランスケア)について、あなたが行ったことは何ですか?(複数回答、n=249、※「あなたが乳がんに罹患した際、外見の変化はありましたか?」の設問に「あった」と回答した方)(単位:%)
ウィッグを着用することでどのような変化がありましたか?(いくつでも、複数回答、n=158、※「外見の変化へのケアについて、あなたが行ったことは何ですか?」の設問に「ウィッグの着用」と回答した方)(単位:%)