エンゼル110番レポート第83号~ここが困った!子連れ外出事情-100人のママに聞きました-

調査対象 『エンゼル110番』に電話をいただいた20代~40代の子育て中のママ 100人 調査実施先 森永乳業株式会社
調査方法 電話による聞き取り調査 調査期間 2019/03/27~2019/07/03

調査結果の概要

森永乳業株式会社は、時代とともに変化する母親像の理解に役立つことを願い、1993年4月から『エンゼル110番レポート』を発行しています。このレポートでは、育児相談窓口【エンゼル110番】への相談内容から、育児に関する傾向についてまとめています。『同 第83号』では今回、「子連れ外出事情」をテーマにアンケート調査を実施しました。最初に、子連れで外出するときの主な移動手段を聞いてみました。最も多いのは「自家用車」57人でした。次いで「徒歩」が52人でした。「電車」24人、「自転車」15人、「バス」12人となりました。次に、子連れで外出したときに、不便に感じることを【道路】【買い物場所】【交通機関】の3つの場面に分けて尋ねました。多くのママがあげたのが、「段差がある」30人、「歩道が狭い」27人、「ガタガタの路面」22人など、歩道や路面の状態に関するものでした。「路上駐車」7人や「放置自転車が歩道をふさいでいる」(2人)ことに不便を感じたという声もありました。ベビーカーを利用するママにとって、段差や地面の凹凸、歩道が狭いことは大きな障害になります。また、走行中の自転車に危険を感じたことがありますか?と聞いたところ、約半数の49人が「ある」と回答しています。買い物場所で不便を感じたことでは、多くのママが通路の幅やトイレの不便さをあげました。特にトイレは「子どもと入れるトイレがない、使いにくい」、「女性用トイレに男児用小便器がない」など、不便を感じているママが19人いました。交通機関では、「エレベーターがない、少ない、遠い」35人、「ベビーカーで乗り降りしにくい」25人の2つが上位にあげられています。これはベビーカーをたたまずに電車やバスに乗ることが一般的になってきたことが要因の一つかもしれません。特にエレベーターについては、あっても使いづらい場合もあるようで、[エレベーターの表示がわかりにくい][譲ってくれない]といった声が聞かれました。「授乳する場所がない」7人、「おむつ替えの場所がない」6人という声も一定数あるように、駅の施設はまだまだ使いづらい場合が多いようですが、一方で「スロープがあってありがたい」「駅の中にベビースペースのあるところがあり、とても便利」というように、少しずつ改善されている様子もうかがわれました。

調査結果

子連れで外出するときの主な移動手段は何ですか?(複数回答、n=100)(単位:人)
外出時に不便を感じた場面(複数回答、n=100)
【道路編】(単位:人)
走行中の自転車に危険を感じたことがありますか?(n=100)(単位:人)
外出時に不便を感じた場面(複数回答、n=100)
【買い物場所編】(単位:人)
【交通機関編】(単位:人)