防災に関するアンケート

調査対象 12歳以下の子どもを持つ保護者 750名 調査実施先 アクトインディ株式会社
子どもとお出かけ情報『いこーよ』調べ
調査方法 インターネット調査(『いこーよ』サイト上で実施 ) 調査期間 2018/07/02~2018/08/06

調査結果の概要

アクトインディ株式会社が企画運営する、国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』は、12歳以下の子どもを持つ全国の保護者を対象に、防災に関するアンケートを実施しました。まず、地震発生時・発生後に不安なことについて聞いたところ、「家族の安否」79%が圧倒的に多く、「家族との連絡手段」58%も約6割が不安と回答しています。しかし、続けて尋ねた地震への対策として家族で準備していることの回答結果をみると、保存用の水や食料などのストック」57%や「懐中電灯などの明かりの準備」55%が中心で、「家族との安否連絡方法の確認」42%を事前にしている人は4割程度に留まりました。平日の日中(8時~17時)にいる場所について聞いたところ、親など保護者の84%が職場におり(「親など保護者は職場のみ」63%、「親など保護者は職場にいるが祖父母など同居の家族が家にいる」21% 計)、日中に地震が起きた場合、祖父母などが自宅にいる家庭を除くと63%が子どもをすぐ迎えに行けないなど子どもと居場所がバラバラになることが予想されます。子どもの安否確認・連絡手段は「学校や園への問い合わせ」34%や「学校や園からの連絡待ち」29%がメインですが、学校・幼稚園・保育園からの緊急時の連絡手段では「電話連絡網」32%がまだまだ多く、震災下で電話通信網が麻痺したり、連絡先の人が電話に出ないような状況になることも想定すると、この連絡手段が正常に機能するか大きな不安が残ります(また、「子どもとの安否確認・連絡手段を決めていない」という人が28%、「学校・幼稚園・保育園からの緊急時の連絡手段がわからない」という人も16%おり、緊急時に子どもの安否確認や連絡が取れない人が出現する可能性が危惧されます。災害時の家族の大人同士の連絡手段についても尋ねました。すると、「LINEなどのチャット」52%や「携帯電話」50%などスマホが主で、連絡手段はスマホに依存していることがわかりました。災害時では電源の確保が命綱と言えるのではないでしょうか。災害時に情報収集に利用する媒体としては、「テレビ」84%と「スマホ・タブレット」81%の2つが多く、「ラジオ」41%が続きました。また、災害時のネット上の情報源としても、「Webのニュースサイト・アプリ」62%が圧倒的に多く、「行政・自治体のサイト・アプリ」19%を大きく上回りました。自由回答に書かれた利用理由をみると、ユーザーは、日頃よく使っている「Webのニュースサイト・アプリ」を災害時も見る習慣があり、日常的に利用していない「行政・自治体のサイト・アプリ」に、災害時だからといって急に情報を見にいくという行動になりにくいようです。一方、情報の正確性・信頼性で「NHKのサイト・アプリ」37%、情報の速さと共有性で「SNS(Facebook・Twitter・Instagramなど)」33%は併用して利用しているという様子が自由回答からも見て取れました。

調査結果

地震発生時・発生後に不安なこと(n=750、5項目抜粋)(単位:%)
地震への対策として家族で準備していること(n=750、5項目抜粋)(単位:%)
保護者が日中にいる場所(親など保護者と同居の家族含む、n=750)(単位:%)
子どもの安否確認・連絡手段(n=750、5項目抜粋)(単位:%)
学校・幼稚園・保育園からの緊急時の連絡手段(n=750、5項目抜粋)(単位:%)
災害時の家族の大人同士の連絡手段(n=750、5項目抜粋)(単位:%)
災害時に情報収集に利用する媒体(n=750、5項目抜粋)(単位:%)
災害時のネット上の情報源(n=750、5項目抜粋)(単位:%)