2018年度 新入社員の会社生活調査(2)

調査対象 産能マネジメントスクール主催の新入社員セミナー参加者のうち 109社445人(男性323人、女性122人) 調査実施先 学校法人産業能率大学
調査方法 書面アンケートによる回答肢選択方式 調査期間 2018/03/29~2018/04/11

調査結果の概要

((1)より続く)目標とする役職・地位について尋ねたところ、多い順に、「部長クラス」20.9%、「役員」17.8%、「社長」11.0%、「課長クラス」10.3%、「係長クラス」2.2%、「地位には関心がない」37.8%の順となりました。男女別でみると、「地位には関心がない」について男性が30.7%に対し、女性は56.6%という割合は、前ページ設問[将来の進路としてどのような方向を望みますか?]におよそ6割の女性が挙げた「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果を上げる」との回答を裏付けているかもしれません。転勤についてどのように考えているのでしょうか?尋ねた結果、「転居を伴う場合でも期間が限定されていれば転勤してもよい」28.8%が最も多くなりました。そして「一度も転勤せずに同じ場所で働き続けたい」27.0%が続き、「転居の有無、期間に関係なく転勤してもよい」23.6%、「転居を伴わないのであれば転勤してもよい」20.5%の順となりました。 男女別では、男性は「転居を伴う場合でも期間が限定されていれば転勤してもよい」が30.4%、女性は「一度も転勤せずに同じ場所で働き続けたい」が32.0%と最も多くなっています。定年の年齢の引き上げや定年制を廃止する企業が増えていますが、いつまでサラリーマンとして働きたいか尋ねたところ、「60歳(定年)」42.6%と回答した人が最多となりました。一 方、『60歳を過ぎても働きたい(「65歳(再雇用)」27.0%、「定年なし」7.2%:計)』と回答したのは3人に1人(34.2%)に留まりました。将来支給される公的年金(国民年金・厚生年金等)を老後の収入として期待しているか尋ねました。全体の37.3%、男性の37.8%、女性の36.1%が「どちらかといえば期待していない」とそれぞれ最も多く回答しました。「期待していない」とあわせると全体は62.2%、男性は61.0%、女性は65.6%が『期待していない』となり、年金制度に対する不安がうかがえます。年功序列と成果主義のどちらを望むかを二者択一で尋ねた結果、「成果主義」が55.4%、「年功序列」が44.6%となりました。 男女別に「成果主義」を見ると、男性は53.6%、女性は60.3%で、女性の方が実力で勝負する成果主義を支持しています。 また、終身雇用制度については、「望む」が66.4%、「望まない」が33.6% となりました。これは男女別でもほとんど差がみられませんでした。

調査結果

あなたが目標とする役職・地位は?(全体、n=445)(単位:%)
あなたは“転勤”についてどのように考えていますか?(全体、n=444)(単位:%)
“人生100年時代”と言われている中で、あなたはいつまでサラリーマンとして働きたいと思いますか?(全体、n=444)(単位:%)
将来支給される公的年金(国民年金・厚生年金等)を老後の収入として期待していますか?(全体、n=445)(単位:%)
年齢や在籍年数に応じて昇進や待遇が決まる年功序列的な人事制度と、業績に応じて決まる成果主義的な人事制度ではどちらを望みますか?(全体、n=444)(単位:%)
“終身雇用制度”を望みますか?(全体、n=441)(単位:%)