<オレンジページくらし予報>人生 100年時代についての調査

調査対象 国内在住のオレンジページメンバーズの成人女性788人(有効回答数) 調査実施先 株式会社オレンジページ調べ
調査方法 インターネット調査 調査期間 2017/011/24~2017/11/28

調査結果の概要

2017年9月1日現在の100歳以上の高齢者の人口は67,824人(2017年9月15日厚生労働省プレスリリース)。政府も【人生100年時代構想会議】を開催するなど、各界がトップスピードで高齢化社会へ突き進む日本の未来を考える時代になっています。そんな中、<オレンジページくらし予報>は“人生100年時代”について調査しました。寿命が延びた、といえばめでたいことのように聞こえますが、実際には人々はどう感じているのか、なにが不安なのか、リアルな思いが現れた調査結果となりました。“人生100年時代”といわれるが、あなたにとっては“いいこと”ですか?との質問に『いいことだ(「いいことだ」6.6%、「ややいいことだ」7.9%の合計)』14.5%、『いいことではない(「あまりいいことではない」19.9%、「いいことではない」21.8%の合計)』41.7%、「どちらともいえない」43.8%という結果でした。「どちらともいえない」と思う人が4割で最多という点では小林一茶の有名な句[めでたさも中くらいなりおらが春]をもじって[めでたさも中くらいなり人生100年]というところでしょうか。しかし、“自分は100歳まで長生きしたい”と思いますか?との質問には4割以上の人がはっきりと「そう思わない」と回答しており、「あまりそう思わない」24.7%と合わせるとじつに65.4%もの人は『100歳まで生きたくない』と思っています。ちなみに積極的に「100歳まで長生きしたい」と回答した人は6.6%でした。[寿命が延びた、いいことだ]とはならないらしい昨今、なにがあれば“いいこと”になるのでしょう。長生きするためには、なにが必要だと思いますか?との質問の回答TOP3は「健康」91.8%、「貯蓄や収入」68.9%、「趣味、楽しみ」34.9%でした。さらにその裏返しのように“100歳まで生きる”ことに、どんな不安がありますか?との質問の回答で多かったのは「老化で判断力や記憶力がなくなる」68.3%でした。以下「歩いたり、動いたりしにくくなる」62.6%、「生活が自分ではできなくなる」60.7%、「お金が不足する」53.7%と、やはりポイントは『認知機能』も含めた健康とお金のようです。今回の調査に回答を寄せてくださった女性の中心年齢は30代~50代、専業主婦42.3%、フルタイム・パート勤務、自営などすべて含めて有職者は51.9%です。既婚率は75.9%、100歳まではまだまだ時間があり、自分も配偶者も働き盛りか、それを少し過ぎたあたり、という人たちです。“人生100年時代”がよいものになるために、個人はどんなことを備えるべきだと思いますか?との質問に、「収入や貯蓄」75.9%、「全身の健康維持(動ける、見聞きできる、食べられる)」73.2%が圧倒的に多く、3番目に「判断力、ボケていない脳」56.6%が挙げられ、経済面や健康面でも不安がつきまとうことははっきりしており、“人生100年時代”を迎えるために、公的な支えは必要だと思いますか?との質問に85.9%が『そう思う(「そう思う」60.4%、「ややそう思う」25.5%の合計)』と回答しているのは至極当然のことではないでしょうか。

調査結果

“人生100年時代”といわれるが、あなたにとっては“いいこと”ですか?(n=788)(単位:%)
“自分は100歳まで長生きしたい”と思いますか?(n=788)(単位:%)
長生きするためには、なにが必要だと思いますか?(複数回答、n=788、上位6つまで)(単位:%)
“100歳まで生きる”ことに、どんな不安がありますか?(複数回答、n=788、上位6つまで)(単位:%)
“人生100年時代”がよいものになるために、個人はどんなことを備えるべきだと思いますか?(複数回答、n=788、上位5つまで)(単位:%)
“人生100年時代”を迎えるために、公的な支えは必要だと思いますか?(n=788)(単位:%)