第7回 新入社員のグローバル意識調査(2)

調査対象 2017年度に新卒入社した新入社員 800名(男性 309名・38.6%/女性 491名・61.4%) 調査実施先 学校法人 産業能率大学
調査方法 インターネットリサーチ 調査期間 2017/08/30~2017/09/11

調査結果の概要

((1)より続く)海外勤務の意向について、これから海外で働いてみたいと思うかという問いに、「働いてみたいとは思わない」60.4%とする回答が前回に続き6割を超えました。海外留学経験者に限れば76.5%が海外勤務に前向きな回答をしており、海外留学の経験が無い人については70.0%が「働いてみたいとは思わない」と回答しています。「国・地域によっては働きたい」と回答した人に、働いてみたい地域を尋ねました。その結果、上位3項目は「欧州」75.3%、「アジア」「北米」同44.8%の順となりました。また、「どんな国・地域でも働きたい」「国・地域によっては働きたい」と回答した人に、海外で働きたい理由を尋ねたところ、「日本ではできない経験を積みたいから」73.2%、「自分自身の視野を広げたいから」57.1%、「語学力を高めたいから」40.7%の順となりました。(同じ対象者に)海外勤務を命じられた場合に不安に思うことを尋ねた結果、「治安」65.6%、「言葉」56.2%、「食事」45.1%と現地の環境に不安を感じていることが分かります。海外で活躍するために必要だと思う能力について尋ねました。「語学力・コミュニケーション力」74.8%が突出して高い数字となりました。次いで「チャレンジ精神」37.0%、「異文化理解」26.5%の順となっています。また、海外や異文化との関わり方について、関心があるものを尋ねたところ、「海外旅行など海外の観光地や歴史・文化を体験すること」35.5%、次いで「海外出張や海外赴任」32.0%、「海外移住など海外での生活」20.0%の順となりました。2017年入社の新入社員は、現在の日本企業におけるグローバル化の段階をどのように認識しているのでしょうか。「黎明期」「成長期」「発展期」「全盛期」「成熟期」「衰退期」の6つの選択肢で尋ねました。全体として、「成長期」との見方が36.6%で最も多くなり、「発展期」が23.4%で続きました。また今後、日本企業はグローバル化を進めるべきか否かを尋ねました。その結果、『進めるべき(「進めるべき」32.9%+「どちらかといえば進めるべき」46.6%)』との回答が79.5%となり、多くの新入社員が“日本企業は今後グローバル化をさらに推進していく必要がある”と考えているようです。

調査結果

あなたはこれから海外で働いてみたいと思いますか?(単位:%)
働いてみたい地域はどこですか?(複数回答、前問で「国・地域によっては働きたい」の回答者 n=223、5項目抜粋)(単位:%)
海外で働きたい理由は何ですか?(複数回答、「どんな国・地域でも働きたい」「国・地域によっては働きたい」の回答者 n=317、5項目抜粋)(単位:%)
海外勤務を命じられた場合を想定して、不安に思うことは何ですか?(3つまで回答、「どんな国・地域でも働きたい」「国・地域によっては働きたい」の回答者 n=317、5項目抜粋)(単位:%)
海外で活躍するために必要だと思う能力をお選びください(複数回答、全体 n=800)(単位:%)
海外や異文化との関わり方について、関心があるものをお選びください(複数回答、全体 n=800、5項目抜粋)(単位:%)
現在の日本企業はグローバル化していると思いますか?(単位:%)
【グローバル化の段階】
日本企業はグローバル化を進めるべきだと思いますか?(単位:%)