第7回 新入社員のグローバル意識調査(2) |
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調査結果の概要
((1)より続く)海外勤務の意向について、これから海外で働いてみたいと思うかという問いに、「働いてみたいとは思わない」60.4%とする回答が前回に続き6割を超えました。海外留学経験者に限れば76.5%が海外勤務に前向きな回答をしており、海外留学の経験が無い人については70.0%が「働いてみたいとは思わない」と回答しています。「国・地域によっては働きたい」と回答した人に、働いてみたい地域を尋ねました。その結果、上位3項目は「欧州」75.3%、「アジア」「北米」同44.8%の順となりました。また、「どんな国・地域でも働きたい」「国・地域によっては働きたい」と回答した人に、海外で働きたい理由を尋ねたところ、「日本ではできない経験を積みたいから」73.2%、「自分自身の視野を広げたいから」57.1%、「語学力を高めたいから」40.7%の順となりました。(同じ対象者に)海外勤務を命じられた場合に不安に思うことを尋ねた結果、「治安」65.6%、「言葉」56.2%、「食事」45.1%と現地の環境に不安を感じていることが分かります。海外で活躍するために必要だと思う能力について尋ねました。「語学力・コミュニケーション力」74.8%が突出して高い数字となりました。次いで「チャレンジ精神」37.0%、「異文化理解」26.5%の順となっています。また、海外や異文化との関わり方について、関心があるものを尋ねたところ、「海外旅行など海外の観光地や歴史・文化を体験すること」35.5%、次いで「海外出張や海外赴任」32.0%、「海外移住など海外での生活」20.0%の順となりました。2017年入社の新入社員は、現在の日本企業におけるグローバル化の段階をどのように認識しているのでしょうか。「黎明期」「成長期」「発展期」「全盛期」「成熟期」「衰退期」の6つの選択肢で尋ねました。全体として、「成長期」との見方が36.6%で最も多くなり、「発展期」が23.4%で続きました。また今後、日本企業はグローバル化を進めるべきか否かを尋ねました。その結果、『進めるべき(「進めるべき」32.9%+「どちらかといえば進めるべき」46.6%)』との回答が79.5%となり、多くの新入社員が“日本企業は今後グローバル化をさらに推進していく必要がある”と考えているようです。