2017年 中小企業の経営施策(2) |
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調査結果の概要
((1)より続く)2017年入社の新卒採用活動の実施状況について尋ねました。新卒採用を「実施していない」が86.2%を占め、多くの中小企業では新卒採用活動を実施していないようです。新卒採用実施企業を業種別で見ると、<教育・学習支援業>(31.3%)、<情報通信業>(27.9%)、<金融・保険業>(26.3%)が比較的高い数値となりました。また、2017年入社の新卒採用活動を「実施した」と回答した企業に採用人数を尋ねたところ、「予定を下回る(見込み)」が36.3%となり、新卒採用を実施した3社に1社が予定数を確保できなかったようです。「予定を下回る(見込み)」とする回答を業種別で見ると、<サービス業>(61.5%)は半数以上が「予定人数を下回る」と回答しています。経団連に加盟しない中小企業にとっても大きな影響を受ける就職選考解禁時期について適切だと思う時期を尋ねました。「通年採用(解禁時期を設ける必要はない)」とする回答が最も多く35.4%、次いで「大学4年生の9月以降」13.6%、「大学4年生の4月」12.2%、「大学4年生の6月」10.9%の順となりました。2016年の中途採用についても尋ねました。中途採用を「実施した」は52.3%となり、半数以上が中途採用を実施したようです。新卒採用より38.5ポイント多く、依然として新卒採用よりも中途採用に力を入れているようです。業種別に見ると、<医療・福祉>(71.4%)、<運輸業>(65.9%)、<飲食店・宿泊業>(61.1%)、<サービス業>(60.8%)で6割を超えました。また、中途採用を「実施した」と回答した企業に理由を尋ねたところ、、「恒常的な人員不足解消のため」51.2%が最も多く、次いで「即戦力となる人員を確保したいため」「退社などに伴う欠員を補充するため」同47.1%の順となりました。更に、2017年の中途採用活動の予定についても尋ねました。昨年(2016年)の中途採用実施状況(2016年:中途採用「実施」=52.3%)と同様、およそ半数が「中途採用の予定がある」51.6%と回答しました。