風邪(インフルエンザを除く)と仕事の休みづらさについてアンケート調査

調査対象 直近3年間で風邪をひいた経験のある30代~40代男性有職者 4,603人 調査実施先 第一三共ヘルスケア株式会社
調査方法 インターネット調査 調査期間 2016/10/06~2016/10/11

調査結果の概要

第一三共ヘルスケア株式会社は、直近3年間で風邪をひいた経験をもつ30代~40代の男性有職者を対象に、風邪(インフルエンザを除く)と仕事の休みづらさについてアンケート調査を実施しました。はじめに風邪(インフルエンザ除く)で仕事を休むことに対してどのように考えているのか?尋ねたところ、4割は『風邪をひいたら仕事は休むべき(「どちらかと言えば風邪をひいたら仕事は休むべき」23.5%含む)』と回答する一方で、6割が『風邪で仕事は休みづらい(「どちらかと言えば風邪で仕事は休みづらい」29.5%含む)』と考えていることがわかりました。「風邪をひいたら仕事は休むべき」「どちらかと言えば風邪をひいたら仕事は休むべき」と考える層を<休む派>、「風邪で仕事は休みづらい/休めない」「どちらかと言えば風邪で仕事は休みづらい/休めない」と考える層を<休まない派>として、それぞれの特徴について比較・検証を行いました。まず、この体温になったら会社/仕事を休むと判断する熱のボーダーラインについて尋ねました。その結果、『37℃台』の熱で休む判断をしている人は、<休む派>では約半数(49%)なのに対し、<休まない派>では20%に留まることがわかりました。また、風邪が完治するまでに要する日数においても差がみられ、<休む派>に比べ、<休まない派>の方が長引く傾向があることからも、風邪をひいても無理して出社している人が多いことがうかがえます。次に、<休む派><休まない派>が多い業種について調べました。すると、<休む派>が多い業種のトップ3は、「官公庁」「情報処理・情報サービス業」「金融・保険業」でした。一方、<休まない派>が多い業種のトップ3は、「運輸・輸送業」「学校・教育関連」「病院・医療機関」でした。シフト制勤務となると、より休みづらくなるのかもしれません。では、<休む派>と<休まない派>の割合は、役職別に違いがあるのでしょうか?調査結果をみますと、役職が上がるにつれて<休まない派>は増え、「部長職」であるミドルマネジメント層が最も多く、67%という結果でした。(ミドルマネジメント層は、他の層よりも職場環境や仕事に満足している人が多いようでした。また、「自分が休むことで周囲に迷惑をかけたくない」「仕事がたまって休み明けに苦労したくない」という思いや、自分に対しても厳しく、「風邪で休んでだらしないと思われたくない」「風邪で休むのは甘い」といった意識が、他の役職よりも高くなっていました。今回の結果をみて、<休まない派>の多いミドルマネジメント層の人こそが率先して“風邪のときは無理せず休む”ということを実践していかないと、職場や会社全体のカルチャーも変わっていかないのではないか、という感じがしました。“たかが風邪で…”と休めなかった方は、これからは考えを改めて、風邪のときは薬を飲んで、しっかり休みましょうね!)

調査結果

風邪(インフルエンザ除く)で仕事を休むことに対しての考え方(n=4,603)(単位:%)
<休む派><休まない派>の仕事を休む熱のボーダーライン(単位:%)
風邪が完治するまでに要する日数(単位:%)
業種別にみた<休む派>と<休まない派>の割合(単位:%)
役職別にみた<休む派>と<休まない派>の割合(単位:%)