第一生命経済研究所 11月第3日曜日の前後1週間は「家族の週間」 子どもと会話や余暇を楽しんでいますか?

調査対象 全国の満18~69歳の男女個人 7,256名(調査機関の登録モニター約118万人から国勢調査に準拠して地域(10エリア)×性・年代×未既婚別にサンプルを割付) 調査実施先 (株)第一生命経済研究所
調査方法 インターネット調査(『ライフデザイン白書 2015 年』調査より) 調査期間 2015/01/29~2015/01/30

調査結果の概要

第一生命保険株式会社のシンクタンク、株式会社第一生命経済研究所では、「家族の週間」にちなみ、親子関係に関するデータをまとめました。まず、子どもと会話や余暇を楽しんでいる人の割合を、1995年調査から10年おきに時系列変化してみると、「子どもとはよく会話をしている」と回答した人は、父母ともに1995年調査からあまり大きな変化はありません。他方、「子どもと余暇や休日を一緒に楽しんでいる」人は、父母ともに増加しています。その背景には、1992年9月から段階的に実施された学校週5日制の導入といった子どもの生活時間の変化や、週休2日制の普及など親の働き方の変化があると思われます。「子どもとはよく会話をしている」人について、末子の学齢が上がるにつれて、父母の回答割合の差が開いており、父親は子どもが大きくなるにつれ、子どもと会話をする人が少なくなっています。高校生以下の子どものいる親は、子どもとどのような話をしているのか、父母・末子の学齢別にみると、父母ともに「子どもと学校のことについて話す」と「子どもと友だちのことや遊びのことについて話す」は末子が小学生の家庭が高い割合となっています。また、子どもと異性の友だちや妊娠、出産、性についての話をするかをたずねた結果、「子どもと異性の友だちについて話す」(以下「異性の友だち」)は父親全体26.5%、母親全体39.8%、「子どもと妊娠・出産・性について話す」(以下「妊娠・出産・性」)は同9.0%、18.9%であり、全体的に回答割合が低くなりました。父母・末子の学齢別にみると、特に父親が低く、「異性の友だち」は末子が中学生まで3割前後、高校生になると15.2%、「妊娠・出産・性」は全体的に1割以下となりました。結婚や妊娠など家族を形成し生命を育むことの大切さを子ども達に伝えるために今後、学校教育と連携するなど、さらなる工夫が必要と思われます。はじめに「子どもと余暇や休日を一緒に楽しんでいる」と回答した人(以下「子どもと余暇を楽しんでいる人」)が増えていることを示しましたが、これについて2015年の調査結果を父母・末子の学齢別にみると、子どもと余暇を楽しんでいる人は、父母ともに子どもの学齢が上がるほど少なくなっています。「今後、人間関係やつきあいを深めていきたい人」について、父母・末子の学齢別にみると、「家族」を挙げた人の割合は、末子の全学齢を通じて、父親よりも母親の方が高いですが、父親はいずれの学齢でも「家族」が第1位となっています。一方、母親は末子が高校生になると、若干ですが「友人」の方が「家族」を上回る結果となりました。

調査結果

内閣府は11月の第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間を「家族の週間」と定め、この期間を通じ、生命を次代に伝え育んでいくことや、子育てを支える家族と地域の大切さを再認識するよう呼びかけています。
「子どもとはよく会話をしている」と「子どもと余暇や休日を一緒に楽しんでいる」人の割合(父母別)
【父親】(単位:%)
【母親】(単位:%)
「子どもとはよく会話をしている」人の割合(父母・末子の学齢別,単位:%)
子どもと学校や友だち、将来について話すか(父母・末子の学齢別)
【父親】(単位:%)
【母親】(単位:%)
子どもと異性の友だちや妊娠・出産・性について話すか(父母・末子の学齢別)
【父親】(単位:%)
【母親】(単位:%)
「子どもと余暇や休日を一緒に楽しんでいる」人の割合(父母・末子の学齢別,単位:%)
今後、人間関係やつきあいを深めていきたい人(父母・末子の学齢別、複数回答)
【父親】(単位:%)
【母親】(単位:%)