診療明細書に関する患者調査(1) |
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調査結果の概要
連合(日本労働組合総連合会)は、診療所における診療明細書発行の実態を把握するため、「診療明細書に関する患者調査」を実施しました。はじめに、直近1ヶ月間に診療所で受診した診療科を聞いたところ、「内科」58.4%、「歯科」23.2%、「整形外科」12.7%の順に多くとなりました。次に、直近1ヶ月間に診療所で受診した際に、診療明細書(または、内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取ったか聞いたところ、「毎回、診療明細書(または内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取った」が87.1%、一方、『受け取らなかったことがある(計)』は9.9%でした。毎回、診療明細書(または内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取った方に、診療明細書を受け取った時の状況を聞いたところ、「何も言わなくても診療明細書が出された」97.9%となりました。次に、診療明細書(または内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取らなかったことがある方に、どうして診療明細書を受け取らなかったのか聞いたところ、「診療明細書が出されなかったから」が59.6%、「診療明細書は出されたが、不要だから断った」28.3%、「その他」12.1%となりました。さらに、診療明細を受け取らなかった理由を「出されなかったから」とした方に、出されなかった時にどうしたか聞いたところ、「特に気にせず、何もしなかった」79.7%、「なぜ診療明細書が出されないのか気になったが、言い出せなかった」13.6%、「診療明細書を出すようお願いしたが、もらえなかった」3.4%、「その他」3.4%となりました。続いて、受け取った診療明細書をどのように活用しているか聞いたところ、最も多かったのは「税金の医療費控除を受けるために活用している」46.1%、となりました。診療明細書と医療費通知を照らし合わせてチェックしている人には、チェックした際に、金額が一致しなかったことがあったかも聞きました。その結果、「金額が一致していないことは、なかった」が81.7%でしたが、「金額が一致していないことが、あった」が3.3%と、診療明細書と医療費通知が一致しなかった人も僅かにみられました。((2))に続く