診療明細書に関する患者調査(1)

調査対象 ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする直近1ヶ月間に診療所(※)で受診した全国の30歳以上の男女 1,000名
(※医療法上の定義で「診療所」とは、入院設備がない、あるいは入院できる患者定員が19名以下(19床以下)である医療機関のこと。)
調査実施先 日本労働組合総連合会
連合調べ
調査方法 インターネット調査 調査期間 2015/06/22~2015/06/24

調査結果の概要

連合(日本労働組合総連合会)は、診療所における診療明細書発行の実態を把握するため、「診療明細書に関する患者調査」を実施しました。はじめに、直近1ヶ月間に診療所で受診した診療科を聞いたところ、「内科」58.4%、「歯科」23.2%、「整形外科」12.7%の順に多くとなりました。次に、直近1ヶ月間に診療所で受診した際に、診療明細書(または、内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取ったか聞いたところ、「毎回、診療明細書(または内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取った」が87.1%、一方、『受け取らなかったことがある(計)』は9.9%でした。毎回、診療明細書(または内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取った方に、診療明細書を受け取った時の状況を聞いたところ、「何も言わなくても診療明細書が出された」97.9%となりました。次に、診療明細書(または内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取らなかったことがある方に、どうして診療明細書を受け取らなかったのか聞いたところ、「診療明細書が出されなかったから」が59.6%、「診療明細書は出されたが、不要だから断った」28.3%、「その他」12.1%となりました。さらに、診療明細を受け取らなかった理由を「出されなかったから」とした方に、出されなかった時にどうしたか聞いたところ、「特に気にせず、何もしなかった」79.7%、「なぜ診療明細書が出されないのか気になったが、言い出せなかった」13.6%、「診療明細書を出すようお願いしたが、もらえなかった」3.4%、「その他」3.4%となりました。続いて、受け取った診療明細書をどのように活用しているか聞いたところ、最も多かったのは「税金の医療費控除を受けるために活用している」46.1%、となりました。診療明細書と医療費通知を照らし合わせてチェックしている人には、チェックした際に、金額が一致しなかったことがあったかも聞きました。その結果、「金額が一致していないことは、なかった」が81.7%でしたが、「金額が一致していないことが、あった」が3.3%と、診療明細書と医療費通知が一致しなかった人も僅かにみられました。((2))に続く

調査結果

この1ヶ月間に診療所で受診した診療科(複数回答形式、全体 n=1,000、5項目抜粋)(単位:%)
この1ヶ月間に診療所で受診した際の診療明細書の受け取り状況(単一回答形式、全体 n=1,000)(単位:%)
診療明細書を受け取った時の状況(単一回答形式、対象:診療所での受診の際に、毎回、診療明細書(または、内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取った人 n=871)(単位:%)
診療明細書を受け取らなかった理由(単一回答形式、対象:診療所での受診の際に、診療明細書(または、内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取らなかったことがある人 n=99)(単位:%)
診療明細書が出されなかった時、どうしたか(単一回答形式、対象:診療明細書(または、内訳がわかる明細が付記されている領収書)を受け取らなかった理由を「診療明細書が出なかったから」と回答した人 n=59)(単位:%)
受け取った診療明細書の活用方法(複数回答形式、全体 n=1,000、5項目抜粋)(単位:%)
診療明細書に書かれた金額と、医療費通知に書かれた金額が、一致していなかったことはあったか(単一回答形式、対象:診療明細書と医療費通知を照らし合わせてチェックしている人 n=60)