第一生命経済研究所 病気の経験と健康に対する意識 |
||||||||
|
調査結果の概要
第一生命保険株式会社のシンクタンク、株式会社第一生命経済研究所では、全国の18~69歳の男女を対象に、「今後の生活に関するアンケート調査」を実施しました。はじめに、過去5年間に病気やケガで入院または手術をしたことがあるか、ある場合、その原因となった病気やケガが何か尋ねたところ、「がん」1.9%、「急性心筋梗塞」0.4%、「脳卒中」0.7%を合わせた三大疾病が3.0%、「がん・急性心筋梗塞・脳卒中以外の病気」(以下、それ以外の病気)が5.9%、ケガが3.8%となりました。一方、「過去5年間に入院・手術をしたことはない」と答えた人は87.3%でした。過去5年間に入院または手術を伴う病気・ケガをしたと答えた人が、その病気・ケガをしたことで、どのような状況になったか(または現在なっているか)、病気・ケガの経験別にみると、三大疾病の経験者はそれ以外の病気やケガの経験者に比べて、「今後の人生や万が一のことについて深く考えた」の割合が特に高くなりました。その病気になる前に何をしておけばよかったと思うか尋ねたところ、全体では、「ストレスをためないようにする」28.9%が最も多く、次いで、「早い段階で治療する」「栄養や食事内容に気をつけて食事をとる」「睡眠や休養を十分とる」が2割前後となりました。病気になる前にしておけばよかったことを病気の経験別みると、「定期的に健康診断を受ける」が、三大疾病の経験者における割合がそれ以外の病気の経験者における割合より特に高くなりました。自身の健康のため、日頃からどのようなことを心がけているか尋ねたところ、全体では「睡眠や休養を十分とる」「栄養や食事内容に気をつけて食事をとる」の割合がそれぞれ半数前後となり、それ以外の6項目は3割前後にとどまりました。病気の経験別にみると、三大疾病やそれ以外の病気を経験した人では、「栄養や食事内容に気をつけて食事をとる」「定期的に健康診断を受ける」の割合が病気の経験がない人に比べ高くなっています。一方、病気になる前にしておけばよかったこと(前述)のうち、最多回答であった「ストレスをためないようにする」ことを日頃から心がけている割合は、病気の経験にかかわらず3割台にとどまりました。