第一生命経済研究所 祖父母による孫育て支援の実態と意識

調査対象 全国の孫がいる55~74歳の男女 1,000名 調査実施先 (株)第一生命経済研究所
調査方法 インターネット調査(株式会社クロス・マーケティングのモニター) 調査期間 2014/11/05~2014/11/07

調査結果の概要

第一生命保険株式会社のシンクタンク、株式会社第一生命経済研究所では、『祖父母による孫育て支援の実態と意識』に関するアンケート調査を実施しました。はじめに、孫育ての実態について尋ねたところ、回答者のうち、孫の母親に頼まれて孫の面倒をみた経験がある人(「現在ある」「過去にある」の合計割合、以下同じ)は66.4%となりました。居住関係別にみた場合、同居や近居・30分未満の人では8割を超えています。孫の母親からの子育ての相談にのった経験がある人は祖父で32.8%、祖母では60.2%となりました。次に、「子育ては、祖父母を頼らず、親自身で行うべきだ」という考え方についてどう思うかをたずねたところ、そう思うと答えた人(「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計、以下同じ)は79.9%を占め、祖父母の約8割が子育てを祖父母に頼らず、親自身で行うべきだとの考えをもっていることがわかります。また、「孫の世話は大変だが、娘や息子のためには引き受けるべきだ」という考え方について、そう思うと答えた人は71.7%であり、約7割の祖父母が、孫の世話は大変であっても、引き受けるべきだと考えていることがわかりました。「子育ては、祖父母を頼らず、親自身で行うべきだ」という考え方と、「孫の世話は大変だが、娘や息子のためには引き受けるべきだ」という考え方への回答を組み合わせると、全体で最も多かったのは、双方の設問にそう思うと答えた「親自身で行うべきだが、引き受けるべき」であり、54.3%を占めました。これに次いで多かったのは、「親自身で行うべきであり、引き受けなくてよい」であり、25.6%でした。「親自身で行うべきだが、引き受けるべき」と、「頼ってよいし、引き受けるべき」と答えた人の割合を主な属性別に比較すると、性別、年代別、孫の面倒をみた経験別のいずれの比較においても、「親自身で行うべきだが、引き受けるべき」と答えた人はおおむね半数を超え、「頼ってよいし、引き受けるべき」と答えた人を大幅に上回りました。

調査結果

孫の親に頼まれて、孫の面倒をみた経験(性別、孫との居住関係別、孫の親の続柄別)
【母親の依頼で面倒をみた経験】(単位:%)
【父親の依頼で面倒をみた経験】(単位:%)
孫の親からの子育ての相談にのった経験(性別、孫との居住関係別、孫の親の続柄別)
【孫の母親からの相談にのること】(単位:%)
【孫の父親からの相談にのること】(単位:%)
「子育ては、祖父母を頼らず、親自身で行うべきだ」(全体・性別、単位:%)
「孫の世話は大変だが、娘や息子のためには引き受けるべきだ」(全体・性別)(単位:%)
孫の親が子育てを祖父母に頼ることと、祖父母が孫の世話を引き受けることについての考え方(全体、単位:%)
「親自身で行うべきだが、引き受けるべき」「頼ってよいし、引き受けるべき」と答えた人の割合(性別、年代別、孫の面倒をみた経験別)(単位:%)