第一生命経済研究所 人付きあいに関する意識調査 |
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調査結果の概要
第一生命保険株式会社のシンクタンク、株式会社第一生命経済研究所では、全国の60~79歳の男女を対象に、標記のアンケート調査を実施しました。はじめに、配偶者は頼りになるかたずねたところ、病気などで一時的に寝込んだときに「頼りになる」と回答した人は全体で49.0%と半数程度いました。しかし性別では、男性では71.5%であったのに対し、女性では26.4%と、男女で大きな差があります。また、寝たきりになったり、体の自由がきかなくなったりした場合、配偶者が「頼りになる」と回答した人は40.0%おり、一時的に寝込んだ場合に比べると、頼りになると回答した人の割合は若干少なくなります。性別にみると、男性では「頼りになる」と回答した人は58.5%と過半数を占めたが、女性では21.5%しかおらず、夫を頼りになると考える女性はとても少ないようです。配偶者を信頼しているかたずねたところ、「信頼している」と回答した人は男性では68.4%、女性では39.2%となり、30ポイント近い開きがあります。配偶者から理解されているかという設問では、男性では「そう思う」と回答した人は過半数の50.2%、「まあそう思う」(42.6%)を合わせると92.8%が理解されていると感じているのに対し、女性では「そう思う」は20.4%にとどまり、「あまりそう思わない(22.3%)、「そう思わない」(9.8%)を合わせると32.1%の女性は夫から理解されていないと感じていました。現在の配偶者と離婚したいと考えたことがあるかたずねたところ、男性では60.4%が「考えたことはない」と回答しましたが、女性では29.4%にとどまり、7割以上の女性が離婚を考えたことがあるという結果になりました。配偶者と離死別し、ひとり暮らしになった中高年のなかには、入籍するかどうかは別にして、新しいパートナーを見つけたいと考える人が増えていますが、こうした傾向についてどう思うかたずねたところ、「中高年になって異性と付き合うのは、世間体がよくないと思う」と回答した人は5.3%しかおらず、シニアの再婚について忌避観を持つ人は少ないという結果になりました。