働く女性の妊娠に関する調査(1) |
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調査結果の概要
連合(日本労働組合総連合会)は、「働く女性の妊娠に関する調査」を、実施しました。妊娠中の働き方について、1日の労働時間はどのくらいの場合が多かったか聞いたところ、「約8時間」が43.7%で最多回答となったものの、『9時間以上』も16.6%と1割半みられました。また、早産になった人、流産してしまった人では、出産まで問題なく順調だった人と比べ『9時間以上』の割合がやや高くなっています。勤務時間帯については、「基本的に日中時間帯の勤務」が86.3%と8割以上となりました。仕事内容について妊娠時のトラブル別にみると、早産になった人では「重い物を持ち上げる仕事が多かった」22.6%(出産まで問題なく順調だった人では12.2%)、流産してしまった人では「立ったまま仕事をすることが多かった」45.3%(出産まで問題なく順調だった人では35.3%)と出産まで順調だった人よりも10ポイント以上高くなりました。また、「ノルマや締め切りがあるなどストレスの強い仕事があった」は早産になった人では17.0%、流産してしまった人では16.4%となり、出産まで問題なく順調だった人(7.0%)よりも、肉体的・精神的に負担が掛かっていた可能性が窺える結果となりました。職場の上司など、会社側にいつごろ妊娠の報告をしたか聞いたところ、「妊娠8週」が最も多く14.2%、次いで、「妊娠12週」10.8%、「妊娠13~16週」10.5%が続きました。会社側に妊娠報告をした方に、職場に妊娠を告げることについて、ためらいがあったかどうか聞いたところ、「ためらいはなかった」65.7%、「ためらいがあった」34.3%となりました。ためらいを感じた理由は、「職場に繁忙感があり同僚などに迷惑をかけると思ったから」45.0%が最も多くなりました。同僚への遠慮や職場の雰囲気が理由だった人が多いようです。就業形態別にみると、同僚への遠慮が理由になっていたのは、契約社員・派遣社員よりも正社員・正職員とパート・アルバイトのようで、「職場に繁忙感があり同僚などに迷惑をかけると思ったから」は正社員・正職員(48.5%)とパート・アルバイト(43.8%)では4割以上でしたが、契約社員・派遣社員(34.8%)では3割台でした。また、会社側に妊娠報告をした方に、報告した時の上司、または同僚の反応にストレスを感じたか聞いたところ、「強く感じた」7.3%と、「感じた」16.4%の合計が23.7%となり、4人に1人がストレスを感じていたことが明らかになりました。((2)に続く)