働く女性の妊娠に関する調査(1)

調査対象 全国のネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする働きながら妊娠をした経験がある20歳~49歳の女性 1,000名 調査実施先 日本労働組合総連合会 連合調べ
調査方法 インターネット調査 調査期間 2015/01/26~2015/02/02

調査結果の概要

連合(日本労働組合総連合会)は、「働く女性の妊娠に関する調査」を、実施しました。妊娠中の働き方について、1日の労働時間はどのくらいの場合が多かったか聞いたところ、「約8時間」が43.7%で最多回答となったものの、『9時間以上』も16.6%と1割半みられました。また、早産になった人、流産してしまった人では、出産まで問題なく順調だった人と比べ『9時間以上』の割合がやや高くなっています。勤務時間帯については、「基本的に日中時間帯の勤務」が86.3%と8割以上となりました。仕事内容について妊娠時のトラブル別にみると、早産になった人では「重い物を持ち上げる仕事が多かった」22.6%(出産まで問題なく順調だった人では12.2%)、流産してしまった人では「立ったまま仕事をすることが多かった」45.3%(出産まで問題なく順調だった人では35.3%)と出産まで順調だった人よりも10ポイント以上高くなりました。また、「ノルマや締め切りがあるなどストレスの強い仕事があった」は早産になった人では17.0%、流産してしまった人では16.4%となり、出産まで問題なく順調だった人(7.0%)よりも、肉体的・精神的に負担が掛かっていた可能性が窺える結果となりました。職場の上司など、会社側にいつごろ妊娠の報告をしたか聞いたところ、「妊娠8週」が最も多く14.2%、次いで、「妊娠12週」10.8%、「妊娠13~16週」10.5%が続きました。会社側に妊娠報告をした方に、職場に妊娠を告げることについて、ためらいがあったかどうか聞いたところ、「ためらいはなかった」65.7%、「ためらいがあった」34.3%となりました。ためらいを感じた理由は、「職場に繁忙感があり同僚などに迷惑をかけると思ったから」45.0%が最も多くなりました。同僚への遠慮や職場の雰囲気が理由だった人が多いようです。就業形態別にみると、同僚への遠慮が理由になっていたのは、契約社員・派遣社員よりも正社員・正職員とパート・アルバイトのようで、「職場に繁忙感があり同僚などに迷惑をかけると思ったから」は正社員・正職員(48.5%)とパート・アルバイト(43.8%)では4割以上でしたが、契約社員・派遣社員(34.8%)では3割台でした。また、会社側に妊娠報告をした方に、報告した時の上司、または同僚の反応にストレスを感じたか聞いたところ、「強く感じた」7.3%と、「感じた」16.4%の合計が23.7%となり、4人に1人がストレスを感じていたことが明らかになりました。((2)に続く)

調査結果

妊娠中の1日の労働時間はどのくらいの場合が多かったか(単一回答形式、単位:%)
妊娠中の働き方・働く様子(複数回答形式、全体 n=1,000)(単位:%)
妊娠中の働き方・働く様子(複数回答形式、妊娠時のトラブル別の結果を表示、7項目抜粋)(単位:%)
職場の上司など、会社側にいつごろ妊娠報告をしたか(単一回答形式、全体 n=1,000、8項目抜粋)(単位:%)
「職場に妊娠を告げること」について、ためらいがあったか、なかったか(単一回答形式、対象:職場の上司など、会社側に妊娠報告をした人)(単位:%)
会社側に妊娠報告をした際に、ためらいを感じた理由(複数回答形式、対象:職場に妊娠を告げることにためらいがあった人、5項目抜粋)(単位:%)
会社側に妊娠報告をした時の上司または同僚の反応にストレスを感じたか(単一回答形式、対象:職場の上司など、会社側に妊娠報告をした人)(単位:%)