第20回 新成人意識調査(2) |
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調査結果の概要
((1)より続く)新成人の恋愛意識について、尋ねました。1996年の調査では、「交際相手がいる」と答えた若者が男女ともに半数だったのに対し、2015年は全体の74.3%が「交際相手がいない」と回答しています。2000年代にはいって急速にカップルの割合が減少しており、現代の若者が恋愛に対して一歩引いてしまっている結果が見て取れます。一方で現在の交際相手と「結婚したい」という女性は、2012年から2015年にかけて増加傾向にあります。次に、経済不況において結婚する事をどのように考えているか質問したところ、やはり経済不況下では結婚が「減少する」や、「先延ばしにする」といった回答が男女ともに多くました。続いて、結婚したいかどうか、意向を尋ねると、「結婚したくない」という回答が、全体で23.5%、男性で24.0%、女性で23.0%となり、2004年とならんで過去最も高い数字となりました。今後の生活がどうなるかについて、将来への期待を尋ねたところ、2014年には「親世代に比べて、あなたの⽣活は良くなる」、「あなた世代に比べて、あなたの子ども世代の生活は良くなる」が、ともに過去最高の数字を記録したものの、2015年新成人は将来への期待が減少、「悪くなる」という回答も増加しています。コミュニケーションについて、2014年に、コミュニケーション手段の中心だったLINEは、さらにシェアを伸ばし、2015年新成人の78.0%が「恋人や友人と連絡を取るときに活用」という結果となりました。最後に、親子関係について質問したところ、全体の80.8%が「親は、あなたに対してやさしくあたたかい」と回答しました。また、ほぼ4人に3人が「親を信頼している」「親を尊敬している」に「あてはまる」と回答しています。