「夏太り」に関するアンケート

  • 調査期間
  • 2014/06/02~2014/06/03
  • 調査対象
  • 首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉) 在住 のフルタイムで働く20~59歳男女(ジャストシテム「ファアク」リサーチ会員) 877名
  • 調査方法
  • インターネットリサーチ

調査結果の概要

株式会社オールアバウトが運営する「生活トレンド研究所」は、「夏太り」に関するアンケート調査を実施しました。はじめに、昨夏の体重の変化を聞いたところ、25.1%が「増加した」(「増加した」、「やや増加した」合計)と回答。「減少した」(「減少した」、「やや減少した」合計)人と比べると、8.7ポイントも高いことがわかりました。また、例年の夏についても、「増加した」(同)人は21.4%と、「減少した」(同)人よりも7.3ポイント多い結果となりました。さらに、「夏の食生活の傾向」について、昨年の夏太った人と、体重が変わっていない/やせた人とに分けて見てみると、「サンドイッチや菓子パンなどパン類を食べることが多い」(差:13.1ポイント)、「そうめんや冷麺など、麺類を食べることが多い」(差11.0ポイント)、「アイス屋かき氷、ゼリーなどを食べることが多い」(差:7.8ポイント)といった項目で大きな差が見られました。また、夏の平日に摂る昼食では、「コンビニで購入(おにぎり)」(差:14.0ポイント)、「コンビニで購入(パン類)」(8.6ポイント)、「外食(温かい麺類)」(差:8.3ポイント)、「外食(冷たい麺類)」(差:8.1ポイント)といった、“炭水化物”の項目で大きな差が見られました。成人以降の体重変化について、昨夏太った人とそうでない人を比べたところ、昨夏太った人のうち89.6%が、年々体重が「増加している」(「増加している」、「やや増加傾向である」合計)と回答しており、そうでない人よりも41.1ポイントと倍程度差がありました。夏に体重が増え、加えて年末年始の暴飲暴食などで“お正月太り”になってしまうと、意識して食事のバランスを整えたり、運動を習慣づけたりしない限り、年々体重は増加傾向になってしまい、やがてメタボリックシンドロームのリスクが高くなることが推察されます。また、猛暑による睡眠不足などからくる夏特有の不規則な生活も、体重増加の一因として挙げられます。昨年の夏太った人のうち、“栄養失調太り”の疑いがある人(夏の食生活で「サンドイッチや菓子パンなどパン類を食べることが多い」か「そうめんや冷麺など、麺類を食べることが多い」を選択した人)を抽出し、夏の間に不調を感じたかどうかを聞いたところ、61.5%が「感じた」(「不調を感じた」、「やや不調を感じた」合計)と回答。“栄養失調太り”の疑いがある人とそうでない人の差は23.8ポイントでした。さらに、具体的に感じた症状について、“栄養失調太り”の疑いがある人と夏太りしていない人を比較したところ、「食欲不振」、「寝つきの悪さ」、「睡眠が浅い/熟睡感がない」、「やる気がでない」、「肩こり」、「むくみ」といった症状において差がありました。夏の体の不調や、将来的にメタボになる危険性もある“夏の栄養失調”は、きちんと食べているつもりでも、栄養のバランスが取れていないため起こります。また、自身の体重増加の原因として“夏の栄養失調太り”の可能性があるかどうかを見極められるよう、「生活トレンド研究所」では、浅尾氏監修のもと、“夏の栄養失調太りチェックリスト”をご用意しました。(調査監修:浅尾 貴子氏)

調査結果

昨年の夏の体重変化(単位:%)
例年の夏の体重変化(単位:%)
夏の食生活(単位:%)
夏の平日に摂る昼食(単位:%)
<専門家(「食事ダイエット」ガイド/管理栄養士:浅尾貴子氏のコメント)>
 食欲が落ちる夏にやってしまいがちな、“炭水化物単品食べ”が続くと、摂取したエネルギーを活用できず、身体がだるくなったり、体脂肪や体重が増えてしまうという”栄養失調太り”になってしまいやすくなります。
成人以降の体重変化(単位:%)
<専門家(同上)コメント>
 夏の栄養失調太りは、太るほどの量は食べていないような気がするのに体重が増えてしまうことから、自覚がないままに体重が増えている可能性があります。
夏の体調不良(単位:%)
具体的な症状(単位:%)
<専門家(同上)コメント>
 暑くてもおかずや野菜類をきちんと揃えた食事をしている人は、カラダの不調も感じにくいはずです。食べ物は相互に助け合ってその栄養素が使われているので、偏った食事がいけないと言われるのは、それぞれの効果を発揮できないためです。
 食生活の面では、炭水化物の単品食べを避けて、なるべくおかずや野菜を食べること。例えばランチをコンビニのおにぎりやそうめんだけを食べるのではなく、納豆など大豆製品、卵、魚系の缶詰をプラスするだけでも違います。
【“夏の栄養失調太り”チェックリスト】
 以下の3項目のうち、1つでも当てはまると”夏の栄養失調太り”になる
 可能性があります。
  □ 夏は食欲がないので、冷たい麺・パン類・おにぎりだけの機会が増える
  □ 夏は生活時間が不規則になったり、暑さで熟睡できないことが多い
  □ 社会人になってから1年に1kg程度の体重が増えている
調査実施先:株式会社オールアバウト 生活トレンド研究所(http://allabout.co.jp/trend_lab/