第一生命経済研究所 40・50代の不安と備えに関する調査【マネー編】

  • 調査期間
  • 2013/11
  • 調査対象
  • 全国の40・50代男女 3,376名
  • 調査方法
  • インターネット調査(株式会社クロス・マーケティング社に委託)

調査結果の概要

第一生命保険株式会社のシンクタンク、株式会社第一生命経済研究所では、全国の40・50代男女に対し、標記のアンケート調査を実施しました。【マネー編】現在、自分の世帯の家計を把握しているかたずねたところ、程度の差はあるものの77.5%の人は家計を把握していることがわかりました。特に「家計簿等を用いて把握している」(「家計簿、もしくは家計簿のソフトやアプリ等(以下家計簿等)を用いて、細かく記録して把握している」と「家計簿等を用いて、大まかに把握している」の合計、以下同様)と回答した人は全体の32.1%となっています。性別にみると、「家計簿等を用いて把握している」人は男性が23.2%に対し、女性は40.7%となりました。年代別に、「特に把握していない」の回答割合をみると、男女ともに40代の方が多く、特に男性40代前半では4割近くにのぼっています。家計を把握している人について、家計簿使用の有無別に、日々の支出の見直しやライフプランニングを行う(以下「家計の振り返り」)頻度をみると、全体では、「行う」(「積極的に行う」と「ある程度行う」の合計以下同様)51.5%と、約半数の人が家計の振り返りを行っていることがわかりました。現在の貯蓄状況について、世帯年収に対する1年間の貯蓄(民間の個人年金や投資等を含む)の割合について、全体で、貯蓄割合が10%以下(「0%」と「0%より多く10%まで」の合計)と回答した人が54.5%、10%超(「10%より多く20%まで」と「20%より多く30%まで」「30%より多い」の合計)と回答した人は32.8%となっています。家計の振り返り頻度別に、貯蓄割合10%超の人の割合をみると、振り返りを「積極的に行う」52.5%、振り返りを「ある程度行う」38.5%、「あまり行わない」32.2%、「まったく行わない」24.3%と、家計の振り返り頻度が高い人ほど、貯蓄割合が高いことがわかります。お金や就労に関する不安については、不安(「非常に不安」+「やや不安」)を感じる割合は、「自分の給与が下がること」71.5%や「自分が失業すること」67.6%といった、現在の生活が営めなくなることへの不安よりも、「老後、生活費用が支払えなくなること」(79.3%)、「老後、生計維持のために必要な就労ができなくなること」(78.7%)といった老後生活について多くの人が不安に感じています。また、老後、公的年金(厚生年金、国民年金等)しか生活資金がなかった場合、生活できると思うかたずねたところ、「公的年金だけでは生活できない」が全体の64.7%を占める結果となりました。

調査結果

家計の把握状況
【全体、性別】(単位:%)
【性、年代別】(単位:%)
家計の振り返り頻度(家計を把握している人対象、単位:%)
貯蓄割合(家計の振り返り頻度別、世帯年収が「わからない」と回答した454名を除く)(単位:%)
お金や就労に対する不安(8項目抜粋、単位:%)
公的年金だけで生活できるかどうか
【全体、性別】(単位:%)
【性、年代別】(単位:%)
調査実施先:(株)第一生命経済研究所