医薬品の適正使用に関する意識・知識調査(1) |
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調査結果の概要
【(1)中学生の医薬品の使用方法に対する母親の意識と家庭での使用実態】くすりの適正使用協議会(東京都・中央区)は、中学生の子どもがいる30~59歳の母親を対象に、「医薬品の適正使用に関する意識・知識調査」を実施しました。まず、自分の子どもに薬を使用する際、服用方法に関する説明書を子ども自身に読ませているか尋ねたところ、約7割の母親が、読ませていないことがわかりました。この結果から、中学生の母親の、「くすりの適正使用」に対する意識が低く、その重要性は子供にも伝えられていない様子が窺えます。次に、自分の子どもに対して、期限切れの薬を子供にのませたことがあるか尋ねたところ、6人に1人の母親が「ある」と回答しました。また、3人に1人の母親は、自分または父親が、病院・調剤薬局でもらった薬を、自分の判断で量を加減して、子どもにのませたことがあるとし、さらに、約4割の母親が、自分の判断で、子どもがのむ薬の量や回数を増減させたことがある、と回答しています。また、約4割の母親は、子どもが病院・調剤薬局でもらった薬の使い残しを、兄弟・姉妹に同じ症状が出た時にのませたことがあり、約7割の母親が、過去に、子どもが病院・調剤薬局でもらった薬の使い残しを、似た症状が出た際にのませたことがあることがわかりました。以上の結果から、中学生の家庭において両親の管理のもと「くすりの適正使用」が十分に行われていない実態が浮き彫りとなりました。((2)に続く)