パタニティ・ハラスメント(パタハラ)に関する調査(2)

  • 調査期間
  • 2013/12/04~2013/12/09
  • 調査対象
  • 全国のネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする20歳~59歳の男性有職者 1,000名
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

((1)より続く)子どもがいる回答者に、育児休業の取得経験や取得に対する気持ちを聞いたところ、「取得したことはなく、取得したいと思わなかった」48.8%が最も多くなりました。子どもがいない回答者の、子どもが生まれたときの育児休業取得に対する気持ちについては、「子どもが生まれたときには、取得したいが、取得できないと思う」52.2%、が最も多くなりました。続いて、育児休業を取得したことがある回答者に、取得した期間を聞いたところ、「5日未満」が20人(66.7%)、「5日~20日未満」と「20日~2ヶ月未満」がともに3人(10.0%)、「2ヶ月~6ヶ月未満」と「6ヶ月~1年未満」がともに2人(6.7%)で、1年以上取得した方はいませんでした。子どもが生まれたときには取得したいとした回答者の、取得したい期間は、「5日未満」9.9%となり、「5日~20日未満」22.5%、「20日~2ヶ月未満」24.4%、「2ヶ月~6ヶ月未満」18.8%など、実際の育児休業取得者で最も多かった「5日未満」を上回る期間を希望している人が多くなりました。育児休業を取った・取りたいと思う理由については、「産後の妻の安静を確保したい」59.0%が最も多くなりました。他方、育休を取得したかったができなかった人・取得したいができないと思う理由については、「仕事の代替要員がいない」57.9%が最も多くなりました。子どもがいる回答者に、職場でパタハラをされた経験と、その内容を聞いたところ、「子育てのための制度利用を認めてもらえなかった」5.5%、「子育てのために制度利用を申請したら上司に“育児は母親の役割”“育休をとればキャリアに傷がつく”などと言われた」3.8%、「子育てのための制度利用をしたら、嫌がらせをされた」1.9%となりました。パタハラを受けた際の対応については、「だれにも相談せず、子育てのための制度の利用をあきらめた」が65.6%となり、パタハラをされた人の多くが制度の利用をあきらめていることがわかりました。また、職場でパタハラが起こる原因については、「上司や同僚の理解不足・協力不足」57.3%が最も多く、「会社の支援制度の設計や運用の徹底不足」45.4%、「性別役割分担意識(たとえば男は仕事、子育ては女の役割といったような)」44.1%、が続きました。最後に、子育てが仕事に与える影響について聞いたところ、≪子育てをすることにより、時間のマネジメントが上手くなる≫では、『そう思う』(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計)は30.7%、≪子育てをすることにより、段取りを考えながら仕事が出来るようになる≫では36.1%となりましたが、≪子育てをすることにより、思うように仕事に時間を割けなくなる≫では『そう思う』が48.9%と、半数近くが同意を示しました。

調査結果

育児休業の取得経験(単一回答形式)
【子どもがいる人】(単位:%)
【子どもがいない人】(単位:%)
育児休業の取得期間/取得したい育児休業期間(単一回答形式、対象:育児休業の取得期間…育児休業を取得したことがある人、取得したい育児休業期間…将来的に育児休業を取得したいと思う人)(単位:%)
育児休業を取った・取りたいと思う理由(複数回答形式、対象:育児休業取得者も含む育児休業取得の希望があった・ある人 n=642、5項目抜粋)(単位:%)
育休を取得したかったができなかった・取得したいができないと思う理由(複数回答形式、対象:育休を取得したかったができなかった人・取得したいができないと思う人 n=487、5項目抜粋)(単位:%)
職場でパタハラをされた経験があるか、された場合はどのようなパタハラだったか(複数回答形式、対象:子どもがいる人 n=525)(単位:%)
職場内や社外の友人など、周囲で「パタハラ」にあった人がいるか、ある場合はどのようなパタハラだったか(複数回答形式、n=1,000)(単位:%)
パタハラを受けた時の対応(複数回答形式、対象:自身がパタハラにあったことがある人 n=61、5項目抜粋)(単位:%)
職場で「パタハラ」が起こる原因は何だと思うか(複数回答形式、n=1,000、5項目抜粋)(単位:%)
調査実施先:日本労働組合総連合会 連合調べ