パタニティ・ハラスメント(パタハラ)に関する調査(1)

  • 調査期間
  • 2013/12/04~2013/12/09
  • 調査対象
  • 全国のネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする20歳~59歳の男性有職者 1,000名
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

連合(日本労働組合総連合会)は、20歳~59歳の男性有職者を対象に「パタニティ・ハラスメント(パタハラ)に関する調査」を実施しました。はじめに、育児・介護休業法の認知について聞いたところ、≪育児・介護休業法という法律があること≫を「知っている」は69.0%でした。育児・介護休業法という法律があることを知っていた回答者のうち、≪育児・介護休業法が、女性だけではなく、男性にも適用されること≫(適用対象)の認知率は88.7%と約9割となりましたが、≪育児・介護休業法の内容≫(法律内容)の認知率は49.1%と半数でした。次に、“仕事と子育て”をどのようにしたいと思うか聞いたところ、「仕事と子育てを両立」63.9%、が、最も多くなりました。しかし、子どもがいる回答者に、“仕事と子育て”の現在の状況を聞いたところ、「仕事を優先」が56.2%と半数を超えており、仕事と子育ての両立を希望しているものの、実情は「仕事を優先」させている人が多いことが明らかになりました。家庭では、誰が主に家事や子育てをしているか聞いたところ、「配偶者」51.7%が最も多く、「親・義親」28.5%、「自分」16.4%となりました。婚姻状況別にみると、既婚層では「配偶者」が87.5%、「自分」5.9%、「親・義親」3.6%となり、9割近くが「配偶者」となりました。他方、未婚層では、「親・義親」が64.5%、「自分」が31.5%となりました。続いて、日頃、自身がどのような家事や子育てをしているか聞いたところ、「ゴミ出し」58.6%が最も多く、「買い物」51.1%、「掃除」48.1%、が続きました。子どもがいる層の結果をみると、「子どもを風呂に入れる」35.4%が最も多く、次いで、「子どもの送迎(保育園・幼稚園や学校)」19.0%、「子どものトイレの世話」、「子どもを寝かしつける」ともに17.9%となりました。また、末子年齢別にみると、「子どもを風呂に入れる」は、末子年齢が幼い層ほど高く、0~2歳層では83.7%、3~5歳層68.3%、6~8歳層58.1%となりました。自分の職場は男性も子育てをしながら働ける環境にあるか聞いたところ、同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計)は21.9%、不同意率(「あまりそう思わない」と「全くそう思わない」の合計)は51.0%となりました。週の労働時間別にみると、不同意率は、60時間以上層で62.2%と6割を超えました。長時間労働が男性の子育て参加にブレーキをかけている様子が窺えます。また、自分の職場で、男性の子育てに対し最も理解があると感じるのは誰か聞いたところ、「職場には誰もいない」が45.1%となり、半数近くが職場には子育てに理解がある人がいないとしました。((2)に続く)

調査結果

育児・介護休業法という法律があることを知っているか(単一回答形式、単位:%)
育児・介護休業法の「適用対象」や「内容」を知っているか(単一回答形式、対象:育児・介護休業法の存在を知っている人)
【育児・介護休業法が、女性だけではなく、男性にも適用されること】(単位:%)
【育児・介護休業法の内容】(単位:%)
“仕事と子育て”をどのようにしたいと思うか(単一回答形式、単位:%)
【子どもがいる層】“仕事と子育て”の現在の状況(単一回答形式、単位:%)
家庭では、誰が主に家事や子育てをしているか(単一回答形式、単位:%)
日頃、自身がどのような家事や子育てをしているか(複数回答形式)
【全体】(10項目抜粋、n=1,000)(単位:%)
【子どもがいる層】(複数回答形式、“子育て関連項目”を5項目抜粋、末子年齢別)(単位:%)
自分の職場は男性も子育てをしながら働ける環境にあると思うか(単一回答形式)(単位:%)
職場で、男性の子育てに対し「最も理解がある」と感じるのは誰か(単一回答形式、全体 n=1,000、5項目抜粋)(単位:%)
調査実施先:日本労働組合総連合会 連合調べ