家族の絆と防災準備に関する調査(2) |
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調査結果の概要
((1)より続く)家庭における防災準備状況については、【自宅には防災グッズセットを用意している】が全体の4割(39.1%)を占めました。防災グッズセットを用意している割合は地方差が見られ、東海地方(206名)で5割(50.0%)と最も高くなり、次いで関東地方(789名)で5割弱(48.4%)、東北地方(136名)で4割半(44.1%)となりました。九州・沖縄地方(138名)では2割弱(18.1%)と低くなり、住んでいる地方によって家族の絆や安全を守る防災準備の実態に差が見られました。さらに、家族の日常的なコミュニケーション実態によって防災準備に大きな差が見られ、「震災後、家族間のメールが増えた」層(315名)では56.2%、「震災後、家族の時間が増えた」層(339名)では56.3%、「震災後、家族の会話が増えた」層(370名)では53.8%と、全体と比較して回答率が高く、家族のつながりと災害時の備えに強い関係性が窺える結果となりました。また、家庭での備蓄状況として、【自宅には非常用飲料水・非常食を用意している】について質問したところ、半数(50.6%)があてはまると回答しました。備蓄率が最も高い地方は関東地方(789名)で6割超(62.2%)、最も低い地方は九州・沖縄地方(138名)で2割半(26.1%)となっています。今後、家族とのコミュニケーションに使いたいツールについては、1位「携帯電話での通話」(83.8%)、2位「Eメール」(71.1%)が、他のツールに差をつける結果となりました。特に30代では「無料通話ソフト」(36.0%)が「固定電話」(25.8%)を10ポイント以上も上回る結果となり、家庭における無料通話ソフトの利用が浸透しつつある様子が窺えます。最後に、家族写真についての様々な項目を提示し、あてはまるか尋ねました。自宅の居間に家族の写真を飾っているかについては、約半数(51.1%)があてはまると回答しました。携帯電話の待ち受け画面に家族写真を設定しているかどうかについては、4人に1人(25.6%)があてはまると回答し、特に30代男性では約4割(38.4%)と全体より高くなりました。また、ソーシャルメディアへの家族写真の掲載については、家族写真を掲載しているのは約1割(9.9%)にとどまったものの、30代では掲載率が全体と比較して高く、約2割(19.1%)を占めました。