「住宅」に関する調査

  • 調査期間
  • 2013/03/05~2013/03/06
  • 調査対象
  • 1都3県在住で戸建て住宅に住む45歳以上64歳未満の男女(マクロミルモニタ会員)各年代(5歳刻み)、性別ごとに200名 計800名
  • 調査方法
  • インターネットリサーチ

調査結果の概要

株式会社オールアバウトが運営するマーケティング・チャネル「生活トレンド研究所」は、「住宅」に関する調査を実施しました。はじめに、「現在の持ち家を将来どうしたいか」と聞いたところ、「リフォームしてそこに住み続けたい」(33.3%)と回答した人が一番多い結果になりました。その理由としては、「当初よりだいぶ古くなったため」(64.3%)が最も多く、次いで「老後を考え、バリアフリーの家に住みたいため」(24.4%)、「今の家は耐震性に不安があるため」(12.0%)といった回答が続きました。さらに、「リフォーム」を選んだ理由について性・年代別にみたところ、特に男性に関しては年代が高くなるにつれて「当初よりだいぶ古くなったため」と回答した人が増加傾向にあることが明らかになりました。また、40代後半の男女ともに、半数以上が自宅の老朽化を感じていることもわかりました。現在の持ち家を将来どうしたいかとの質問について、性別にみたところ、「子や孫に住み継いでもらいたい」という回答で男性のほうが女性よりも5ポイント高いことがわかりました。その理由も、「子世帯と一緒に住むため」が男女で20ポイント以上も差が開いていることから、女性よりも男性のほうが“二世帯住宅願望”が強いことがわかります。最近若い世代で広がっている“シェアハウス”についても聞いたところ、男性(12.8%)よりも女性(21.1%)のほうが「住んでみたい」と回答した人が多いという結果となりました。さらにこれからの暮らし方について聞いたところ、一番多かったのは男女とも「今後は自分の好きなことをしていきたい」でしたが、「配偶者との生活を楽しんでいきたい」が男性が53.8%、女性が42.5%と男性のほうが多く、また、「ソーシャルと個をバランスよく生きたい」「同年代との交流を深めたい」といった項目については女性のほうが男性よりも多いという傾向が明らかになりました。【「家づくりトレンド情報」ガイド 河名 紀子氏のコメント】・・・現在の持ち家から住み替えたい(売却・賃貸として出す)という人は少なく、リフォームをしてでも住み続けたい人が多いことから、住宅業界で期待されているリフォーム需要は潜在的にあることが分かります。また男女ともに40代から「老朽化や耐震性」を気にしてリフォームを考え始めており、特に男性がその部分を気にかける傾向が強い。ここでも潜在的なリフォーム需要はありそうです。一方、「二世帯住宅で子や孫と住みたい」と思っているのは女性より男性のほうが強く、「ソーシャルと個をバランスよく」「同世代の友人との交流を深めたい」「シェアハウスへの共感」では女性のほうが強く出ました。最近の市場調査でも指摘されていた「男性は妻や家族のほうを向き、女性は社会や友人のほうに向いている」構図が再確認された形ですが、こうしたミドル・シニアの男女差を意識した新しい住まい方の提案が、日本の金融資産を動かし内需経済を活性化させるカギになるかもしれません。

調査結果

現在の持ち家を将来どうしたいか(そのまま住み続ける以外で)(n=800、単位:%)
リフォームをしたい理由(n=266、単位:%)
リフォームをしたい理由(n=266)
1当初よりだいぶ古くなったため64.3%
2老後を考え、バリアフリーの家に住みたいため24.4%
3今の家は耐震性に不安があるため12.0%
「リフォーム」を選んだ理由(性・年代別、単位:%)
現在の持ち家を、将来どうしたいと思いますか?(「住み続ける」以外で)(各n=400、単位:%)
「子や孫に住み継いでもらいたい」を選んだ理由(性別、単位:%)
人とつながりながら集まって暮らせるシェアハウス賃貸に住んでみたいかどうか(各n=400、単位:%)
これからの暮らし方について(単位:%)
調査実施先:株式会社オールアバウト 生活トレンド研究所(http://allabout.co.jp/trend_lab/