2013年ゴールデンウィーク（4/25～5/5）の旅行動向

調査結果の概要

JTBは、「ゴールデンウィーク（以下GW）＜4月25日～5月5日の11日間（出発日基準）＞に、1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向見通しをまとめました。今年のGW休暇は4月27日（土）～29日（祝）の3連休と、5月3日（祝）～6日（振祝）の4連休の間に平日が3日あるため、前半と後半に分散する傾向が強くなりました。国内旅行は3日（祝）、4日（祝）の宿泊が中心で、海外旅行は、欧州、米国、ハワイは4月27日（土）、近隣アジアやグアム・サイパン方面は5月2日（木）と3日（祝）出発がピークとなっています。国内旅行は2000年以降過去最高の2,223万人（前年比＋1.0％）の予行客が見込まれます。大河ドラマの舞台である会津を中心とした東北地方や、LCC沖縄線の便数増加に加え、今年3月に新石垣空港が開港した沖縄方面への旅行も増加が見込まれます。また、昨年5月に開業した東京スカイツリー®や、東京駅前の旧東京中央郵便局舎を一部保存・再生し建設された「JPタワー」内の商業施設「KITTE」のオープン、東京ディズニーリゾート®の30周年記念イベントの展開などから、東京方面の人気が引き続き高くなっているほか、本年は伊勢神宮で20年に一度の「式年遷宮」が、出雲大社では60年ぶりの「平成の大遷宮」が行われる予定で、同年に両遷宮が重なるのは史上初とあり、伊勢志摩方面・山陰方面にも注目が集まっています。海外旅行は、連休の谷間に平日が3日続くこと、国際関係の影響で中国、韓国への旅行者が昨年より大きく減少することから、人数は過去最高の昨年から減少し、56.6万人（前年比▲5.0％、2012年に次ぐ第2位）と見込まれます。昨年に引き続き、ハワイ、シンガポール、タイ、台湾が人気です。ハワイは昨年同時期より1米ドル10円以上の円安となるものの、旅行者数にその影響は見られず、好調といえます。国内旅行平均費用は34,900円と前年比＋2.9％、海外旅行平均費用は223,400円と前年比6.4％と推計されます。旅行動向アンケートの「旅行支出に対する意向」をみると、「支出をふやしたい」が25.1％と前年より＋12.4％と大幅に増えており、足元の景況感がよくなったことが、旅行消費を後押ししているものと考えられます。海外旅行に行く人は遠距離や比較的高価格の旅行を選択しているものと考えられ、昨年末からの円安傾向は、海外旅行の回数を減らすというよりは、現地における食事や買い物を節約する傾向にあるようです。

調査結果