今後の生活に関するアンケート(1) |
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調査結果の概要
第一生命保険(株)のシンクタンク、(株)第一生命経済研究所では、東日本大震災(2011年3月11日)後に人々の「家族」「地域」との絆は強まったのかどうかを明らかにすることを目的として、標記についてのアンケート調査を実施しました。まず、近所づきあいの程度を尋ねたところ、「親しくつきあっている」は24.4%にとどまり、「あいさつをする程度」の割合が高くなりました。「つきあいはほとんどない」は11.2%であり、99年以降で最も高くなりました。東日本では、2010年と2012年の間に大きな変化は見られませんでした。近所にいる人について尋ね、2010年と2012年の結果を比較したところ、「世間話をする人」は52.3%からの43.2%へ、「何かあったときに相談できる人・頼れる人」は、35.8%から32.6%へと減少していました。東日本においても、「世間話をする人」など自分とさまざまな接点のある人について、減少傾向にあります。日頃から不安に思っていることを尋ねた結果、全体では、各種の災害・犯罪に対する割合が減少していました。東日本について見ると、2010年から2012年にかけて、「地震」をあげる割合は74.3%から69.8%へと減ったものの、「水害」をあげる割合は16.1%から19.1%へと増加しています。地域の安心・安全のために必要なことを尋ねました。最も多くあげられたのは、「日頃からの近所づきあい」の54.7%でしたが、2005年以降、当該項目の割合は減少傾向にあります。対して、「防犯・防災意識を高めるための啓発活動」は、2005年以降、増加する傾向にあります。今後つきあいを深めたい人を尋ねたところ、「家族」と答えた人が過去最高の71.4%となり、2位以下を大きく引き離しました。2010年と2012年を比較すると、「家族」をあげた割合は、東日本で68.9%から74.0%へと大幅に上昇しました。「地域や近所の人」「職場や仕事関係の人」「家族以外の親族」をあげた割合も、2010年より2012年の方が高くなっています。((2)に続く)
調査結果
- 日頃から不安に思っていること(地域別、7項目抜粋、複数回答)(単位:%)
- 地域の安心・安全のために必要なこと(全体、6項目抜粋、複数回答)(単位:%)
- 今後つきあいを深めたい人(全体、複数回答)(単位:%)
家族 地域や
近所の人職場や仕事
関係の人家族以外の
親族95年 69.5 46.6 44.3 37.4 99年 69.3 43.9 40.5 38.7 01年 62.9 37.8 32.9 31.1 05年 67.3 38.2 35.8 35.4 10年 68.8 36.2 35.4 35.3 12年 71.4 38.6 38.5 37.0 - 今後つきあいを深めたい人(地域別、複数回答)(単位:%)
家族 地域や
近所の人職場や仕事
関係の人家族以外の
親族東日本 10年 68.9 34.9 35.0 35.0 東日本 12年 74.0 35.7 37.8 37.2 それ以外 10年 69.2 36.0 36.0 37.3 それ以外 12年 69.1 38.1 39.2 39.5