第一生命経済研究所 要介護者の旅行に関する調査(1)

  • 調査期間
  • 2011/11
  • 調査対象
  • 全国の家族を現在介護している男女 800名
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

第一生命保険(株)のシンクタンク、(株)第一生命経済研究所では、現在家族を介護している全国の男女800名を対象に、標記についてのアンケート調査を実施しました。現在介護している家族(以下、「要介護者」)と、介護が必要になった後に一緒に一泊以上の旅行したことがあるかたずねました。その結果、「旅行したことがある」と答えた人は28.5%、「旅行したことはない」と答えた人は71.5%でした。(以下、前者を「旅行経験者」、後者を「旅行非経験者」と表記。)旅行の形態は、「個人旅行」(92.1%)が9割を占め、「主に要介護者やその家族を対象とした団体旅行」(5.3%)や「一般の団体旅行」(2.6%)に行った人はほとんどいませんでした。旅行先は「国内」(96.9%)が大多数であり、「海外」(3.1%)との回答は少数に留まりました。宿泊数は「1泊」(65.8%)が3分の2近くを占める結果となりました。旅行先でおこなったことは「温泉浴」(60.5%)が最も多く、次いで「自然の風景を見る」(54.8%)、「特産品等の買い物・飲食」(43.4%)、「ドライブ」(32.9%)、「名所・旧跡を見る」(32.0%)となりました。旅行で利用した交通機関を、複数回答でたずねた結果では「自家用車」(70.6%)が最も多く、2位の「鉄道」(17.1%)を大きく引き離しています。主に利用した交通機関(1つのみ選択)もまた「自家用車」(67.1%)が圧倒的に多くなり、「レンタカー」(7.9%)と合わせると4人に3人は、主な交通機関として自動車を使っていることがわかります。要介護者にとっては鉄道などの公共交通機関よりも自動車のほうが旅行しやすいためだと考えられます。回答者と要介護者以外の旅行の同行者をたずねると、回答者の「配偶者」(54.8%)が過半数を占め、その他では回答者の「子ども」(27.6%)や親(「自分の母親」25.9%、「自分の父親」18.7%)との回答が多くなりました。旅行を主に提案した人、旅行を主に計画した人、旅行の費用を負担した人は、いずれも「自分」が半数以上であり、次が「要介護者・自分以外の旅行の同行者」、「要介護者」となっています。((2)に続く)

調査結果

要介護者との旅行経験の有無(n=800)(単位:%)
旅行の形態(n=228)(単位:%)
旅行先(n=228)(単位:%)
宿泊数(n=228)(単位:%)
旅行先でおこなったこと(複数回答形式、5項目抜粋n=228)(単位:%)
利用した交通機関(5項目抜粋、n=228)(単位:%)
回答者・要介護者以外の旅行の同行者(複数回答、上位7項目抜粋、n=228)(単位:%)
旅行の提案者・計画者(それぞれ1つ選択)・費用負担者(3つまで選択、5項目抜粋、n=228)(単位:%)
調査実施先:(株)第一生命経済研究所/(株)クロス・マーケティング