農業に興味がある学生の実態調査(1) 農業への意識について |
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調査結果の概要
■農業に興味がある学生の実態調査(1) 農業への意識について
パルシステム生活協同組合連合会は、農業やその周辺産業に関わる仕事や職業に興味がある12歳~22歳までの学生1,000名を対象に、実態調査を行いました。農業に興味を持つにあたり、影響を受けたものを複数回答で質問したところ、「実際の体験」43.3%、「テレビ番組」41.9%、「学校の授業」31.0%、「親」30.1%と続きました。2010年9月に実施した調査結果と比較して変化が見られたのは、「実際の体験」4.0ポイント増加、「学校の授業」3.9ポイント増加、「テレビ番組」6.8ポイント減少となり、自分自身の体験や、学校での教育を通じて、農業に興味をもつようになった学生が増えている傾向が見られました。農業に関わる仕事へ就職したいと思うかを単一回答で質問したところ、『就職したい(「就職したい」と「どちらかといえば就職したい」の合計)』は25.9%となりました。就農意向のある方にその理由を複数回答で質問したところ、「自然が好きだから」が最多で、次いで「田舎で暮らしたいから」、「美味しいものを消費者に届けたいから」、「達成感を味わいたいから」と続きました。男女別では、「自然が好きだから」「田舎で暮らしたいから」は女性の方が男性より10ポイント以上高く、一方、男性では「自分で事業を始めたいから」が女性よりも10ポイント以上高くなる結果となりました。農業に興味のある学生は、日本の農業や農作物を取り巻く現状についてどのように感じているのか、農業や農作物について「日本が世界一優れている」ものを聞いたところ、「食の安全(安全基準)」が最多で54.5%、「味」が51.6%、「国産品のブランド力」が39.3%など、農作物の総合的な品質を誇る意見が多く見られました。一方、最も少ない回答は「経営力(利益の上がるビジネスモデル)」で4.5%となり、日本農業における課題を示唆する結果となっています。