2012年度新入社員の会社生活(2)

  • 調査期間
  • 2012/03/28~2012/04/11
  • 調査対象
  • 新入社員研修参加者のうち 150社550名
    <有効回答:514名(男性 356名、女性 158名)>
  • 調査方法
  • 書面アンケート

調査結果の概要

『将来のキャリアプラン』について尋ねると、「漠然とは考えている」が最も多く62.9%でした。「明確なキャリアプランを持っている」のは8.0%で、昨年と同率で過去最低です。「今は考えていない」との回答は28.5%となり、2009年度(29.5%)に続き2番目に高い値となりました。『将来の進路としてどのような方向を望むか』では、「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」という“管理職志向”が、昨年と同率で過去最高の48.1%となりました。“専門職志向”の「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果を上げる」(41.7%)は過去最低です。男女で分けてみても、男性・女性ともに“管理職志向”の強まりを見ることができます。とくに、今年度の女性新入社員の“管理職志向”は過去最高で、およそ3割に達しています。『転職から受けるイメージ』は、70.4%が「キャリアアップ」ととらえていますが、男女別にみると、男性66.8%、女性78.5%とおよそ12ポイントの開きがあり、女性の方が転職に肯定的なイメージを持っているようです。『最終的に目標とする役職・地位』では、例年同様に「地位には関心がない」が最も高い結果ですが、これを除くと「部長クラス」が22.9%で一番多く過去最高となりました。仕事と育児の両立において、企業が講じる施策として最も有効だと思うもの』を尋ねると、「育児休業制度の充実」が29.4%でトップです。経年で大きな傾向をみると、「十分な扶養手当の支給」と「社員専用保育施設の設置」が上昇傾向にあり、「育児休業制度」と「(フレックスタイム制など)勤務時間の自由度の高さ」は減少してきています。『定年退職の年齢』については、「65歳」が48.7%でトップ。これに、「60歳」が31.9%で次いでいます。一方で、「定年なし(働きたければいつまでも)」は15.7%で過去最低、2006年度の32.3%から半減しています。『年功序列と成果主義のどちらを望むか』を二者択一で尋ねた結果、「成果主義」が61.5%、「年功序列」が38.5%となり、昨年度から1.2ポイント「年功序列」にシフトしました。『終身雇用制度を望むか』どうかについては、「望む」が67.5%で、過去最高だった昨年の74.5%から7ポイント減少しました。

調査結果

あなたは将来のキャリアプランについて考えていますか?(n=512)(単位:%)
将来の進路としてどのような方向を望みますか?(n=509)(単位:%)
転職から受けるイメージとしてより強く感じるのはどちらですか?(n=510)(単位:%)
あなたが最終的に目標とする役職・地位は?(n=510)(単位:%)
少子化が進む原因のひとつとして仕事と育児の両立の難しさが挙げられますが、その解決のために企業が講じる施策として最も有効だと思うものはどれですか?(n=510)(単位:%)
定年退職の年齢は何歳くらいがよいと思いますか?(n=511)(単位:%)
年齢や在籍年数に応じて昇進や待遇が決まる年功序列的な人事制度と、業績に応じて決まる成果主義のどちらを望みますか?(n=509)(単位:%)
“終身雇用制度”を望みますか?(n=508)(単位:%)
調査実施先:産業能率大学