2012年度新入社員の会社生活(1) |
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調査結果の概要
学校法人 産業能率大学は、産能マネジメントスクール開催の「新入社員研修セミナー」を受けた新入社員のうち、150社550名を対象に、働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などに関するアンケートを実施し「2012年度 新入社員の会社生活調査」としてまとめました。はじめに、今年度の就職活動を振り返ってもらったところ、「かなり大変だった」が26.0%で、昨年度から9.4ポイント減少しました。就職活動の“大変さ”の実感がやや緩和していることが窺えます。『就職活動の結果』については、「たいへん満足」が53.1%で過去最高となりました。『就職先を選ぶ際に重視した項目』については、「仕事内容」がもっとも高く70.8%、「業種」(64.3%)がこれに次いでいます。男女別にみると、「企業風土」については、女性の48.7%に対して男性は33.5%と、およそ15ポイント程度差があります。一方、「企業規模」は男性の18.3%に対して女性は5.1%にとどまり、およそ13ポイント差がありました。『所有している情報機器(複数回答)』について尋ねると、ここ数年急速に普及している「スマートフォン」の所有が72.2%で、1位の「ノートパソコン」(73.5%)に迫ります。『ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)』の利用状況は、「毎日利用している」が58.8%で、約6割に達しています。SNSに利用者登録している人に対し、就職活動でSNSを活用したかを尋ねたところ、「活用した」は21.4%にとどまりました。就職活動でSNSを活用したと回答した人に対して、『どのように活用したか(複数回答)』を尋ねると、「友人との就職活動に関する情報交換」が最も高く58.1%。これに、「個別企業の採用活動の情報収集」(55.9%)、「就職フェア等の開催情報収集」(40.9%)が続いています。就職活動でのSNS活用は、まだ5人に1人強と発展途上のようですが、実際に活用した人に『就職活動でSNSは役に立ったか』を尋ねた結果、「とても役に立った」(21.7%)、「役に立った」(65.2%)を合わせると約87%が“役に立った”と評価しています。((2)に続く)