『東日本大震災から1年後』の意識調査

調査結果の概要

インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEは、震災から1年後の今について、意識調査を行いました。「ライフスタイル・時間やお金の使い方の変化」「気持ち・コミュニケーションの変化」「価値観の変化」などについてまとめました。東日本大震災の前後で最も大きな変化があったのは「節電への意識」で、62.1％の人が「増えた」と回答しました。また、節約して貯蓄したり、食糧や非常用グッズを備蓄する人が増えたようです。一方、東日本大震災の前よりも「減った」という回答が多かったのは「娯楽に充てる金額」（25.6％）で、「ファッション（衣料・アクセサリー等）に充てる額」（22.1％）、「交際費に充てる額」（22.1％）、「嗜好品（タバコやお酒など）の購入額」（14.9％）、「職場や友人との飲み会の頻度」（14.5％）と続きます。減らしたものが、一定数の人にとってはいまだに「減ったまま」の状態であることが分かりました。東日本大震災の後、気持ちの面で「増えた」という回答が最も多かったのが「自然災害への不安」で、64.4％の人が「増えた」と回答しました。特に一人暮らしの人については、「結婚したいという気持ち」（52.4％）、「一緒に住む人がほしいという気持ち」（52.1％）、「恋人がほしいという気持ち」（49.6％）が高く、震災を機に「一緒にいてくれる人を求める気持ち」が強くなったことが見て取れます。価値観（自分が大事に思うモノや事柄）の震災後における変化としては、「情報収集に使うツール（テレビ・新聞・ツイッターなど）」が「変わった」という回答が最も多く、21.4％が「かなり変わった」「少し変わった」と回答しました。また、「時間の使い方」や「自分のなかで大事にしているもの」、「人とのつきあい方」など、個人の価値観に大きく関わることも震災後に「変わった」という意見がそれぞれ2割程度あり、東日本大震災は人の価値観を変化させるほどの大災害だったということが改めて分かりました。また、「生命保険やガン保険の契約や、内容の見直しなど」が「変わった」と回答したのは19.2％（「自分にはあてはまらない」回答者を除く）であり、大災害を目の当たりにして、家族のためにできることを考えるようになったことが見て取れます。

調査結果