ワーキングプア(年収200万円以下)層の生活・意識調査(1)

  • 調査期間
  • 2011/06/28~2011/07/08
  • 調査対象
  • 全国のネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする個人年収が200万円以下で、家計の1割以上を負担している17歳~29歳の新卒もしくは既卒3年以内の男女 1,000人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

今回、連合(日本労働組合総連合会)では、ワーキングプア層の生活意識・実態を通し、改めて社会的に最低賃金の在り方を考える契機となるよう、本調査を実施しました。まず、日頃の勤務状況として1週間の勤務日数を尋ねたところ、「週6日」19.7%、「週5日」56.6%、「週4日」11.1%となり、平均は週『4.8日』となりました。仕事に対する気持ちとして、仕事の大変さ、仕事に対する満足度を尋ねたところ、仕事の大変さでは『大変(「大変である」26.2%と「どちらかといえば大変」53.4%の合計)』は79.6%と8割となり、『楽(「楽である」2.1%と「どちらかといえば楽」18.3%の合計)』は20.4%と2割となりました。仕事の満足度では『満足(「満足」13.0%と「どちらかといえば満足」46.4%の合計)』は59.4%と6割となり、『不満(「不満」8.4%と「どちらかといえば不満」32.2%の合計)』は40.6%と4割となりました。『最低賃金制度』という制度を知っているか?尋ねたところ、「自身が勤める会社が守るべき最低賃金額まで知っている」は22.3%と自身に該当する最低賃金額まで知っていたのは2割強に留まり、「自身が勤める会社が守るべき最低賃金額までは知らないが、制度があることは知っている」は61.4%で、それらを合わせた『最低賃金制度の認知率』は83.7%、「知らなかった」は16.3%となりました。日本の最低賃金の水準『時給730円(全国平均)』についてどう思うか?尋ねたところ、7割強が「低い」72.6%と感じていることがわかりました。現在の生活で我慢や節約しているものでは、「レジャー(旅行含む)」54.7%が最も多く、次いで「外食」50.2%、「衣料品」47.0%が続きました。食事について尋ねました。1日の食費(3食分)では、平均金額(加重平均)は『768.2円』となりました。また、普段よく食事をとる(買う)場所を尋ねたところ、「自炊」68.3%が最も多く、次いで「スーパー」53.0%、「コンビニエンスストア」25.9%となりました。そして、東日本大震災以降、生活や仕事にどのような影響があったか?尋ねたところ、「全体的に生活が苦しくなった」17.0%、「労働時間を短くされた」10.3%、「自宅待機・出勤停止にされた」8.4%となりました。「とくに影響は感じない」は62.9%と6割強となりました。

調査結果

日頃の勤務状況(n=1,000)(単一回答形式)(単位:%)
※なお、1日の勤務時間では「5時間」11.9%、「6時間」12.8%、「7時間」14.0%、「8時間」34.5%となり、平均は『7.0時間』となりました。
仕事の大変さ(n=1,000)(単一回答形式)(単位:%)
仕事の満足度(n=1,000)(単一回答形式)(単位:%)
“最低賃金制度”を知っているか(n=1,000)(単一回答形式)(単位:%)
日本の最低賃金の水準“時給730円(全国平均)”についてどう思うか(n=1,000)(単一回答形式)(単位:%)
現在の生活で我慢や節約しているもの(n=1,000)(複数回答形式)(上位5位まで)(単位:%)
1日の食費(n=1,000)(単一回答形式)(単位:%)
普段よく食事をとる(買う)場所(n=1,000)(制限複数回答形式)(2つまで)(上位5位)(単位:%)
東日本大震災以降、生活や仕事にどのような影響があったか(n=1,000)(複数回答形式)(単位:%)
調査実施先:日本労働組合総連合会 連合調べ