大型台風15号による首都圏の『帰宅難民』に関する調査 |
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調査結果の概要
インターネット調査会社の(株)マクロミルは、1都3県の9月21日に首都圏に通勤していた会社員を対象に、大型台風15号による首都圏の『帰宅難民』に関する調査を実施しました。9月21日(水)に、首都圏に出勤していた会社員に対して、帰宅時の状況について伺いました。まず、9月21日(水)、帰宅の時間帯に台風が接近していたことでどのような行動をとったか尋ねたところ、「仕事を早く切り上げて帰宅した」46.4%が最も多く、以下「会社で台風が過ぎるのを待った」16.5%、「他の路線やバスなど乗り換えを繰り返して帰宅した」7.5%の順となりました。仕事を早く切り上げて帰宅をしなかった人に、帰宅にどれくらい時間がかかったか尋ねたところ、「いつもの2倍」32.7%、「いつもの3倍」15.4%、「それ以上」7.5%の人も含め「2倍以上」かかった人は合計で65.9%となりました。「通常通り」に帰宅できた人は34.1%でした。9月21日(水)の帰宅時に交通機関の運行状況を何で調べたか尋ねました。「パソコンのインターネット検索」47.4%が最も多く、次いで「駅のアナウンス・掲示を見る」41.9%、「携帯電話のインターネット検索」32.1%の順となっています。台風15号をふまえて会社側から帰宅指示や何らかの対応があったか尋ねたところ、「対応があった」と回答した人は59.6%でした。3月11日の地震発生直後に首都圏の交通機関が混乱した時の経験を経て、今回は震災時の教訓が活かされたか尋ねたところ、「活かされたと思う」と回答した人は41.9%でした。震災を経て、今回の台風時に冷静に行動できたか、という問いには57.4%が「はい」と回答していました。
調査結果
- 3月11日の地震発生後も首都圏では交通マヒが起きました。震災時の教訓は今回、活かされましたか。(n=399)(単位:%)
- 震災を経て今回の台風で冷静に行動できたと思いますか。(n=399)(単位:%)
- 震災時の教訓は今回、活かされましたか。また、その理由をご記入ください。(自由回答・一部抜粋)
<活かされたと思う理由>
・強引な帰宅は避けて落ち着いてから帰宅するように行動できた(男性・30歳)
・徒歩で帰るルートを把握していたから(男性・39歳)
・無理に帰宅せず会社などで待機するなどの対応はいかされたと思う(男性・42歳)
・電車が不通になった時は、会社が宿泊施設を提供してくれた(男性・59歳)
・電車を使わないルートを調べてあったので、JRが全面運休してもバスで帰れるという安心感があった(女性・35歳)
・パニックは起きなかったみんな比較的冷静だった(女性・40歳)
・3.11時よりは交通機関側もユーザーも情報等に気をつけていたと思う(女性・41歳)
・電車が止まっていれば、会社に泊まりこみ・・・という覚悟が早めにできた(女性・53歳)
<活かされなかったと思う理由>
・運行停止の情報が遅かった。会社では停止前に帰宅できるよう早期退社命令が出たが間に合わなかった(男性・34歳)
・各企業の台風に対する見通しが甘かったように感じたから(男性・37歳)
・台風の影響を過小評価していた。鉄道マヒの程度を見誤った(男性・44歳)
・震災時も車を利用したが、大渋滞に巻き込まれてしまった。今回も同様であった。鉄道が止まった時、車を利用するのは必ずしも正しい行動ではない(男性・45歳)
・総合的に公共交通を振り替えるようなシステムになっていないような気がする。(各社独自の判断が中心のまま)(男性・48歳)
・やはり帰宅難民が大量に発生してしまった(男性・53歳)
・前日から予想されていたのにかかわらず、効果的な対応を取らなかった(男性・56歳)
・正しく早い情報が駅にもネットにも無かった(男性・60歳) 問合せ先:マクロミル広報室
Mail:press@macromill.com