震災後の生活に関するアンケート

  • 調査期間
  • 2011/09/21~2011/09/22
  • 調査対象
  • 1都3県在住の20歳以上の男女 500人(男女各250人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

インターネット調査会社の(株)マーシュは、1都3県在住の20歳以上の男女を対象に、震災後の生活に関するアンケートを実施しました。今回で3回目を迎える当アンケート。9月は、東日本大震災から半年を迎える区切りの月に加え、『防災の日』があった月でもあり、震災に対する関心度・注目度はより高かったと思われます。まず、現在の自身の生活について、今年3月11日に発生した東日本大震災が発生してから、回復・復旧を実感しているか尋ねたところ、全体の半数(51.6%)が『実感している(やや実感しているを含む)』と回答しました。 前回に比べ若干数値は下回りますが、回復・復旧の実感は安定して半数以上を占めます。続いて、世間全体での自粛ムードについて、実感しているか尋ねました。「非常に感じる」4.6%と「やや感じる」39.4%を足し上げた自粛ムード実感者は44.0%と半数を下回る結果となりました。過去2回の調査と比較しても、自粛ムードが和らいできていることがわかります。東日本大震災を機に生活上での変化では、「食品の購入時に産地を気にするようになった」37.8%が最も多く、次いで、「ニュースを見るようになった」36.4%、「防災用品を準備するようになった」30.6%と続き、前回調査と比較すると、トップの「食品の購入時に産地を気にするようになった」は10pt以上上昇し、食品に対しての関心度が高まっていることが窺えます。また、2位の「ニュースを見るようになった」も前回より5pt以上アップし、震災関連の情報収集も習慣化してきていることがわかります。この夏15%の節電に協力するために意識的に取り組んだ対策を尋ねたところ、最も多かったのは、「室温28度の心掛け」58.2%、次いで「エアコンではなく扇風機の使用」53.8%、「日中は照明を消す」49.0%の順でした。家庭では、結果としてこの夏(7月・8月)の電気代は下がりましたか?と尋ねました。最も多かったのは、「去年に比べ、トータル的に下がった」57.0%で、半数を上回りました。続く、各家庭で消費電力量15%削減を達成させるため節電に協力したことが窺える節電疲れを感じていますか?との問いに、『感じている』のは、全体の2割(20.8%)に留まり6割(59.8%)は節電疲れを『感じない』という結果となりました。15%以上の節電を実施することと原子力の利用(再稼働)とどちらを選びたいですか?と尋ねたところ、圧倒的に『15%以上の節電』を選ぶ人が多く、全体の8割(78.2%)に及び、前の問いで節電疲れを『感じない』59.8%から見てわかるように、節電意向(意識)が高いことが窺えます。

調査結果

現在のあなたご自身の生活について、今年3月11日に発生した東日本大震災が発生してから、回復・復旧を実感していますか。(n=500)(1つ選択)(単位:%)
では、世間全体をみて、現在自粛ムードを感じていますか。(n=500)(1つ選択)(単位:%)
東日本大震災を機に、以降の日常生活で変化したことはありますか。次にあげる項目の中で、あなたご自身に該当するものをお知らせください。(n=500)(複数選択可)(単位:%)
今回調査
(2011年9月)
前回調査
(2011年6月)
食品の購入時に産地を気にするようになった37.827.2
ニュースを見るようになった36.429.6
防災用品を準備するようになった30.628.0
水道水を飲まなくなった14.811.0
新聞を読むようになった14.413.2
旅行に行かなくなった13.013.6
アウトドアやレジャーに行かなくなった(行く頻度が減った)12.212.2
魚介類を食べなくなった(食べる頻度が減った)8.810.2
野菜を食べなくなった(食べる頻度が減った)4.05.2
子供を外で遊ばせなくなった(遊ばせる頻度が減った)2.02.6
その他5.06.8
変化したことはない28.431.8
あなたがこの夏15%の節電に協力するために、意識的に取り組んだ節電対策はどのようなことですか。(n=500)(複数選択可)(上位5位)(単位:%)
あなたのご家庭では、結果としてこの夏(7月・8月)の電気代は下がりましたか。(n=500)(1つ選択)(単位:%)
率直なところ、あなた自身は、節電疲れを感じていますか。(n=500)(1つ選択)(単位:%)
今年の冬は、今年の夏以上に電力が厳しくなると言われています。本音のところ、あなたは15%以上の節電を実施することと原子力の利用(再稼働)とどちらを選びたいですか。(n=500)(1つ選択)(単位:%)
※今後日本ではどのエネルギー源を基盤にしていくべきか尋ねたところ、「太陽光発電」43.2%が最も多く、次いで「地熱」19.4%、「メタンハイドレード」13.2%と安全な自然エネルギーが続きました。現時点で政府に期待すること(期待したいこと)を尋ねたところ、「日本経済の復興」53.2%がトップ、次いで「雇用の創出」35.0%、「被災地の経済及び生活環境復興支援」29.4%の順となり、3位の「被災地の経済及び生活環境復興支援」のランクインからも復興への関心度は高いことがわかりますが、関連して原発問題への期待度も高く4位に「原発問題(電力問題)の解決」26.8%や「再生可能エネルギーの一層の実用化(太陽光)」13.8%なども後に続きました。
調査実施先:(株)マーシュ