第17回(平成23年度)水にかかわる生活意識調査(1) |
|
|
調査結果の概要
ミツカン水の文化センター(事務局:(株)ミツカングループ本社広報室内)では、東京圏、大阪圏、中京圏の在住者を対象に「水にかかわる生活意識調査」を実施しました。その結果、3人に1人が水道水に対して「特に不満はない」36.9%ことがわかりました。一方、不満点のトップは3人に1人が「水道料金が高い」30.9%を挙げ、「おいしくない」24.1%は2位でした。居住地別に見ると「特に不満はない」が最も多かったのは中京圏(40.6%)で、東京圏(31.6%)を9pt上回っています。東京圏は3エリアの中で「おいしくない」が最も高く(29.6%)、味を厳しく評価しています。不安を感じる水の災害を尋ねました。4人に1人が「特に不安を感じたことはない」25.3%とし、日頃の備えに不安を感じさせる結果となりました。トップ3は「台風」44.4%、「水不足」33.7%、「断水」28.7%となっています。地震などの災害時に向けた普段の水の備えを尋ねたところ、40.1%が何の備えもしておらず、居住地別に見ると、大阪圏(52.2%)では2人に1人が何の備えもしていませんでした。水に関して誇れることは?全体の約7割が、「居住地域に水に関して誇れることはない」71.0%としました。「ある」を居住地別に見ると、最も多いのは大阪圏(30.4%)で、最も少ないのは東京圏(20.8%)でした。次に、「誇れるものがある」人を対象に、具体的に「何か?」を尋ねたところ、約6割が「川」55.9%を挙げ、以下「水道」17.9%、「公園」15.2%と続きました。居住地別に見ると、中京圏の4人に1人(24.0%)が「水道を誇れる」としており、東京圏(9.6%)の2.5倍になりました。家庭での水の使い方では、5割以上が「多少節水や再利用しながら水を使っている」52.1%、10人に1人が「かなり節水や再利用をしている」10.3%と回答し、合わせて約6割が『節水している』傾向がありました。その一方で年齢層別に見ると、20代で『節水している(「多少節水や再利用しながら水を使っている」+「かなり節水や再利用をしている」)』割合は半分以下(45.3%)でした。20代は特に節水意識が低いようです。具体的な節水・再利用の方法は「歯磨き中に水を出しっぱなしにしない」75.7%、「シャワーはこまめに水を止めて浴びる」56.5%、「風呂のお湯を洗濯や掃除に使い回す」51.5%が実践されています。男女別に見ると、「歯磨き」「シャワー」「風呂のお湯の使い回し」などで、女性は男性よりも多くの人が実践しています。女性は男性よりも水の節約を心がけているようです。
調査結果
- 水道水の不満点(複数回答)(単位:%)
全体
(n=1,500)東京圏
(n=500)中京圏
(n=500)大阪圏
(n=500)特に不満はない 36.9 31.6 40.6 38.6 水道料金が高い 30.9 29.2 28.6 34.8 おいしくない 24.1 29.6 20.2 22.4 塩素などの消毒剤が体に良くない 19.1 18.8 19.6 18.8 貯水槽や水道管の汚れを懸念 17.1 19.8 14.0 17.6 臭いがある 14.3 16.6 13.0 13.2 水源の汚染を懸念 11.3 15.8 8.0 10.2 - 不安を感じる水の災害(n=1,500)(複数回答)(上位10位まで)(単位:%)
- 災害時の水の備え(複数回答)(単位:%)
全体
(n=1,500)東京圏
(n=500)中京圏
(n=500)大阪圏
(n=500)市販のミネラルウォーターの買い置き 46.2 56.4 46.2 36.0 風呂の水をいつも溜めておく 21.9 30.0 19.2 16.4 消火栓等の場所を知っておく 7.2 5.4 8.6 7.6 雨水をためておく 4.7 3.0 7.8 3.2 近所の井戸のありかを知っておく 3.8 5.6 4.4 1.4 川や海の水の利用を考えておく 2.6 2.0 2.8 3.0 何もしていない 40.1 29.6 38.4 52.2 - 水に関して誇れること(単位:%)