2010年度 新入社員の会社生活調査(2) |
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調査結果の概要
将来の進路としてどのような方向を望むか?という質問では、「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」という『管理職志向』が48.1%。『専門職志向』の「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果を上げる」42.8%を上回っています。 『独立志向』は不人気で7.0%に留まっています。転職から受けるイメージは、「キャリアアップ」が71.5%と、「挫折」28.5%を大きく上回っています。『出世』という言葉から浮かぶイメージを尋ねました。「努力・能力の証」25.9%が一番多く、次いで「責任の増大」24.0%、「社会的なステイタスの向上」19.8%が続きます。最終的に目標とする役職・地位では、「地位には関心がない」が32.6%。目標とする役職では「役員」22.7%が一番多く、「社長」も17.4%でした。今後、自分の給料はどうなっていくと思うか?との質問に、半数以上が「下がることはないと思うが確実に上昇するとは限らない」54.9%と回答しています。仕事と育児の両立において、企業が講じる施策として最も有効だと思うものを尋ねると、「育児休業制度の充実」が32.6%でトップ。「フレックス制の導入など勤務時間の融通」は24.6%、「十分な扶養手当の支給」は22.5%でした。また、「社員専用保育施設の設置」は回答割合が20.3%となっています。定年退職の妥当な年齢を尋ねました。「65歳」が46.7%と一番多く、次いで「60歳」29.3%、「定年なし(働きたければいつまでも)」19.1%が続きます。年功序列と成果主義のどちらを望むか?を尋ねたところ、「成果主義」が62.7%、「年功序列」が37.3%となりました。2009年度には成果主義と年功序列が拮抗していましたが、昨年度から今年度にかけて徐々に成果主義側にシフトしています。 また、終身雇用制度を望むかどうか?は、「望む」が74.5%で過去最高。 2009年度以降は3年連続で7割以上です。年度による増減はあるものの、終身雇用制度を望む傾向は続いています。