新年度における消費の傾向

  • 調査期間
  • 2011/03
  • 調査対象
  • 全国の20歳~59歳の女性 1,200人
  • 調査方法
  • 質問紙郵送調査法

調査結果の概要

第一生命保険(株)のシンクタンク、(株)第一生命経済研究所では、全国に居住する20歳から59歳の女性を対象に、標記についてアンケート調査を実施しました。まず、新年度に向けて、自分や家族のために新たに購入したいもの『希望』と購入する(した)もの『実態』について尋ねたところ、購入したいもので最も多かったのは、「洋服」51.7%でした。これは20代で特に回答が多く、67.0%に達しています。全体ではこれに「靴」「学用品」が続きます。30代・40代では、生活家電に対するニーズが、20代や50代に比べて高いことが明らかになりました。一方、購入する(した)ものでは、こちらでも「洋服」40.5%が最上位に来ました。ただし、既出の希望が51.7%であるのに対し、実態は40.5%であることから、『買いたいけど買わない・買えない』人の存在が窺えます。靴についても同様のことが言えます。2位以下は、「学用品」「スクール用品」と、子ども関連のものが続きました。新年度に向けた準備の期間(2~3月)の家計の出費は、日常生活において負担に感じられますか?と尋ねたところ、全体では「非常に負担に感じる」が27.8%、「まあ負担に感じる」が43.4%となっており、71.2%が「負担に感じる」と回答。子どもの有無とパターン別に見ると、子どもがいる人で負担ありとする割合が高く、また、「未就学」「小学生」「中学生」「高校生ないし高校生の学年該当」「高校卒業年齢以上」の中で、該当する子どもが多い(拡大解釈すれば子どもの数が多い)ほど、負担ありとする割合が高いことがわかりました。これについては、学用品等の子どもの学校関連の出費が影響しているものと考えられます。新年度に対する意識について尋ねました。最も回答が多かったのは、「新年度になると、心機一転で気持ちも新たな感じになる」で83.2%となっていました。年間を通じて家計の出費が多いと感じられる月を4つまで選んで回答してもらいました。最も回答が多かったのは12月(93.2%)となりました。これに1月が64.0%で続いています。年末年始は何かと物入りなようです。続いてあげられたのは8月でした。これは夏季休暇によるレジャー消費と推察されます。新年度にあたる3月・4月は4・5位を占め、ゴールデンウィークのある5月を上回っていました。

調査結果

新年度に向けて新たに購入したいもの (全体、年代別)(複数回答)
<希望>(単位:%)
全体20代30代40代50代
洋服51.767.057.354.638.3
38.013.445.453.710.2
学用品34.26.36.33.23.2
生活家電32.116.145.142.55.6
スクール用品29.68.06.38.610.5
情報家電21.719.617.327.321.1
バッグ18.525.029.633.635.4
自転車17.915.217.922.713.7
家具16.417.010.110.67.9
寝具・リネン15.527.714.920.716.7
アクセサリー10.349.136.445.728.1
自動車8.418.816.117.015.2
住宅4.416.114.911.519.9
楽器2.30.94.52.30.6
その他5.54.55.73.77.3
まったくない14.113.48.111.822.5
新年度に向けて新たに購入する(した)もの (全体、年代別) (複数回答)
<実態>(単位:%)
全体20代30代40代50代
洋服40.546.438.943.836.8
学用品32.915.243.450.110.9
スクール用品32.118.850.942.97.1
27.425.923.734.923.8
生活家電19.713.412.318.730.0
情報家電13.011.69.017.013.2
自転車10.13.610.213.38.8
バッグ9.84.58.713.09.4
寝具・リネン9.15.49.06.612.9
家具8.27.16.67.810.6
アクセサリー6.48.95.16.17.1
自動車3.63.62.42.65.9
楽器1.91.84.80.60.6
住宅1.51.83.00.01.5
その他5.14.54.54.66.5
まったくない17.721.411.713.826.5
2~3月の家計の出費は負担に感じられるか
<全体、年代別>(単位:%)
<子どもの有無とパターン別>(単位:%)
注:子どもパターン1は、「未就学」「小学生」「中学生」「高校生ないし高校生の学年該当」「高校卒業年齢以上」のうち、1種類の子どもがいると回答したもの。パターン2は2種類、パターン3は3種類となっている。
新年度に対する意識(全体)(「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計)(単位:%)
家計の出費が多いと感じられる月(4つまでの複数回答)(単位:%)
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news1104.pdf
調査実施先:(株)第一生命経済研究所