社会意識に関する世論調査(2)

  • 調査期間
  • 2011/01/20~2011/02/06
  • 調査対象
  • 全国の20歳以上の男女 10,000人(6,338人:有効回収率63.4%)
  • 調査方法
  • 個別面接聴取法

調査結果の概要

((1)より続く)現在の社会において満足している点は何か聞いたところ、「良質な生活環境が整っている」33.8%を挙げた者の割合が最も高く、一方、満足していない点では、「経済的なゆとりと見通しが持てる」46.0%を挙げた者の割合が最も高い。国や地方公共団体では、様々な「公共サービス」を提供しているが、現在の公共サービスに全体として満足しているか、それとも、満足していないか聞いたところ、『満足している』とする者の割合が53.8%、『満足していない』とする者の割合が40.2%となっている。性別に見ると、『満足している』とする者の割合は女性で、『満足していない』とする者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。全般的にみて、国の政策に国民の考えや意見がどの程度反映されていると思うか聞いたところ、『反映されている』とする者の割合が18.6%、『反映されていない』とする者の割合が78.7%となっている。性別に見ると、『反映されている』とする者の割合は男性で、『反映されていない』とする者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。国の政策に国民の考えや意見が「ある程度反映されている」、「あまり反映されていない」、「ほとんど反映されていない」と答えた者に、どうすればよりよく反映されるようになると思うか聞いたところ、「政治家が国民の声をよく聞く」と答えた者の割合が27.5%、「国民が国の政策に関心を持つ」と答えた者の割合が20.2%、「国民が選挙のときに自覚して投票する」と答えた者の割合が15.3%、「国民が参加できる場をひろげる」と答えた者の割合が15.3%、「政府が世論をよく聞く」と答えた者の割合が14.1%、「マスコミが国民の意見をよく伝える」と答えた者の割合が5.1%となっている。性別に見ると、「政治家が国民の声をよく聞く」、「政府が世論をよく聞く」と答えた者の割合は女性で、「国民が選挙のときに自覚して投票する」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。現在の日本の状況について、良い方向に向かっていると思われるのは、どのような分野か聞いたところ、「科学技術」27.0%を挙げた者の割合が最も高く、以下「医療・福祉」22.4%、「通信・運輸」16.7%、「防災」14.8%などの順となっている。一方、悪い方向に向かっていると思われるのは、「景気」を挙げた者の割合が57.7%、「国の財政」を挙げた者の割合が55.7%と高く、以下「雇用・労働条件」52.3%、「外交」46.3%などの順となっている。

調査結果

社会の満足度(満足している点)(n=6,338)(複数回答)(上位5位)(単位:%)
社会の満足度(満足していない点)(n=6,338)(複数回答)(上位5位)(単位:%)
(※)現在の公共サービスの満足度(単位:%)
※国や地方公共団体では、役所での窓口業務、図書館やスポーツ施設の運営、職業紹介所や
研修等、様々な“公共サービス”を提供している
※『満足している(「満足している」+「やや満足している」)』とする者の割合
総数:53.8%男性:52.2%女性:55.1%
  『満足していない(「あまり満足していない」+「満足していない」) 』とする者の割合 
総数:40.2%男性:42.8%女性:38.0%
国の政策への民意の反映程度(単位:%)
※『反映されている(「かなり反映されている」+「ある程度反映されている」) 』とする者の割合
総数:18.6%男性:21.1%女性:16.4%
  『反映されていない(「あまり反映されていない」+「殆んど反映されていない」) 』とする者の割合
総数:78.7%男性:77.4%女性:79.8%
国の政策への民意の反映方法(国の政策に民意が「ある程度反映されている」、「あまり反映されていない」、「ほとんど反映されていない」と答えた者に)(単位:%)
良い方向に向かっている分野(n=6,338)(複数回答)(上位10位)(単位:%)
悪い方向に向かっている分野(n=6,338)(複数回答)(上位10位)(単位:%)
調査実施先:内閣府