都民生活に関する世論調査『概要』(3)

  • 調査期間
  • 2010/08/20~2010/09/05
  • 調査対象
  • 東京都全域に住む満20歳以上の男女個人 3,000人(2,013人:有効回収標本率67.1%)
  • 調査方法
  • 個別訪問面接聴取法

調査結果の概要

((2)より続く)10年前と比較した東京都の取組の進展度について聞いたところ、『実感できる(計)』(「実感できる」「どちらかといえば実感できる」の合計)の割合で最も多かったのは【快適で利便性の高い都市を実現する】55.8%。一方、『実感できない(計)』(「実感できない」「どちらかといえば実感できない」の合計)の割合で最も多かったのは【誰もが安心して暮らせる、少子高齢社会の都市モデルを創造する】77.5%となっている。東京のライバルとなりうる世界の都市を聞いたところ、1番目では「上海」が24.7%で最も多く、次いで「北京」14.7%、「ソウル」14.2%、2番目では「ソウル」が13.6%で最も多く、次いで「上海」13.5%、「北京」12.9%などの順となっている。東京を代表する景観として、後世に伝えていきたいと思うものを聞いたところ、「浅草、向島などの下町情緒を残す街並み」の60.4%が最も多く、次いで「奥多摩や高尾山・小笠原諸島など自然美が融合した地域」56.1%、「豊かな水と緑をかかえ、江戸城の名残をとどめる皇居周辺の街並み」53.8%。東京の都市景観を守り育てるために、東京都に積極的に取り組んでほしい施策を聞いたところ、「歴史的建造物周辺の歴史的な街並みの保全」が50.5%で最も多く、次いで「歴史的建造物の維持・補修に要する経費の一部を助成」29.4%、「街並みと調和を図るため新築する建物の色を制限」29.1%などの順となっている。新しい広告媒体や広告について、ビジョン、電子看板の印象を聞いたところ、『良い(計)』(「良い」「どちらかといえば良い」の合計)53.7%、『悪い(計)』(「悪い」「どちらかといえば悪い」の合計)32.1%、「わからない」14.2%となっている。印象が『悪い(計)』と答えた人にその理由を聞いたところ、「街並みの景観が雑然とするから」が49.7%と最も多く、次いで「光が煩わしいから」48.5%、「色が派手だから」36.5%などの順となっている。広告物の禁止や制限の緩和にふさわしい目的を聞いたところ、「緑を増やすなど行政施策支援のため」が53.3%で最も多く、次いで「街灯や歩道の整備、維持管理を行うなど地域の住民、事業者が独自に行う質の高いまちづくりのため」48.4%、「歩道橋にエレベーターを設置するなど公共施設の整備、維持管理のため」46.1%などの順となっている。

調査結果

((2)より続く)
10年前と比較した東京都の取組の進展度(n=2,013)(単位:%)
東京のライバルとなりうる世界の都市(1番目、2番目)(n=2,013)(2MA)(単位:%)
1番目2番目
上海24.713.5
ソウル14.213.6
北京14.712.9
ニューヨーク11.210.7
シンガポール8.39.5
香港4.48.2
シドニー4.08.6
パリ5.75.5
ロンドン4.05.7
シカゴ0.31.3
後世に伝えたい東京を代表する景観(n=2,013)(5MA)(※上位5位まで抜粋)(単位:%)
東京の都市景観を守り育てるための都の取組(n=2,013)(3MA)(※上位5位まで抜粋)(単位:%)
ビジョン、電子看板の広告物の印象(n=2,013)(単位:%)
印象が悪い理由(「悪い」「どちらかといえば悪い」と答えた人:n=646)(MA)(単位:%)
広告物の禁止や制限の緩和にふさわしい目的(n=2,013)(3MA)(単位:%)
調査実施先:東京都生活文化局