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ブロガーが見た『ツイッター』『フェイスブック』(2) |
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調査結果の概要
((1)より続く)次いで、ブログ、ツイッター、フェイスブックそれぞれの利用者における情報公開状況について見ると、「実名」(フェイスブック41.9%、ブログ12.0%、ツィッター7.1%)、「性別」(フェイスブック81.4%、ブログ77.8%、ツイッター63.5%)、「年齢や生年月日」(フェイスブック63.5%、ブログ52.0%、ツイッター31.1%)、「現在の職業」(フェイスブック40.7%、ブログ37.8%、ツイッター21.1%)、「出身学校、以前いた会社名など、過去の履歴」(フェイスブック25.7%、ブログ14.9%、ツイッター6.7%)についてはフェイスブックが最多となっています。「いずれも掲載していない」(ツイッター19.0%、フェイスブック6.6%、ブログ4.7%)はツイッターで最も多くなっていました。
調査結果
- ((1)より続く)
- ブログで掲載している情報(複数回答形式)(単位:%)
合計
(n=1,000)男性
(n=291)女性
(n=709)趣味 80.1 77.3 81.2 性別 77.8 67.4 82.1 年齢や生年月日 52.0 44.7 55.0 現在の職業(会社名・学校名を含む) 37.8 28.2 41.7 友人についての話題 35.9 18.9 42.9 家族についての話題 31.9 16.8 38.1 ペットについての話題 20.1 14.4 22.4 出身学校、以前いた会社名など、過去の履歴 14.9 11.7 16.2 実名(本名)(ペンネームや偽名は含みません) 12.0 7.6 13.8 連絡先(メールアドレス、電話番号、住所等) 2.5 3.8 2.0 上記のいずれも掲載していない 4.7 7.6 3.5 - ツィッターで掲載している情報(ツィッターに「登録している」「利用している」と回答した人)(複数回答形式)(単位:%)
合計
(n=479)男性
(n=147)女性
(n=332)性別 63.5 57.1 66.3 趣味 60.3 56.5 62.0 年齢や生年月日 31.1 28.6 32.2 現在の職業(会社名・学校名を含む) 21.1 17.7 22.6 友人についての話題 19.6 11.6 23.2 家族についての話題 14.4 6.1 18.1 ペットについての話題 10.0 7.5 11.1 実名(本名)(ペンネームや偽名は含みません) 7.1 6.8 7.2 出身学校、以前いた会社名など、過去の履歴 6.7 4.8 7.5 連絡先(メールアドレス、電話番号、住所等) 1.7 1.4 1.8 上記のいずれも掲載していない 19.0 19.0 19.0 - フェイスブックで掲載している情報(フェイスブックに「登録している」「利用している」と回答した人)(複数回答形式)(単位:%)
合計
(n=167)男性
(n=69)女性
(n=98)性別 81.4 81.2 81.6 年齢や生年月日 63.5 65.2 62.2 趣味 55.1 52.2 57.1 実名(本名)(ペンネームや偽名は含みません) 41.9 47.8 37.8 現在の職業(会社名・学校名を含む) 40.7 42.0 39.8 出身学校、以前いた会社名など、過去の履歴 25.7 21.7 28.6 友人についての話題 20.4 10.1 27.6 家族についての話題 14.4 7.2 19.4 ペットについての話題 10.8 7.2 13.3 連絡先(メールアドレス、電話番号、住所等) 9.0 7.2 10.2 上記のいずれも掲載していない 6.6 4.3 8.2 - ◆ブロガーが見た“ツィッター”“フェイスブック”
それでは、ブロガーにおけるツイッター、フェイスブックの使い分け状況について、生の声をみてみよう。
○ツイッターは思い立ったらすぐ書ける。ブログはまとまった量の更新向き。フェイスブックはよくわからないので使っていない。
○話が長くなりそうな話題はブログに書き、そうでない場合はツイッターに書く。実名を出すのが嫌なのでフェイスブックは使わない。
○ブログは趣味のため、記録のため。ツイッターは友人とのつながり、情報収集のため。フェイスブックは将来に備えての登録、写真の管理。
○ブログは情報提供、ツイッターは井戸端会議、フェイスブックは情報交換。
○フェイスブックは海外の人とつながるため。
・・・など、これらのツールは人によってとらえ方もまちまちなら使い方も様々である。中には、「フェイスブックで人脈をつくり、ツイッターを使って拡散したつぶやきからブログへ誘導しファンを作っていく」という戦略的なツワモノも。今回の調査では、ネット上での実名公開の効果については、否定的な人が多く、「怖い」「危険」との意見が非常に多い。このため、フェイスブックについては、「実名公表がイヤ」とする人が多く見られる。一方で、「周囲に利用者がいない」という意見も散見されており、身近な人たちが実名公開をし始めたところで利用者が急増する可能性も秘めている。ただし、これまで匿名のブログ上でつながっている人たちが、いきなり実名公開して「フェイスブック始めました」と付き合いの形を変えるのもハードルが高いかもしれない。実名でつながる人、匿名のままつながる人という形ですみわけがなされるのだろう。そもそも、ブログについては人に見せたり人とつながったりすることを目的に作成している人ばかりではなく、あくまで作成することにのみ意義を見出している自己完結型ブロガーもいるので、ブロガーだから多様なネットワークツールに積極的であるというイメージは成り立たないという点に注意する必要がありそうだ。
【(株)第一生命経済研究所 ライフデザイン研究本部 副主任研究員 宮木由貴子】
調査実施先:ネットエイジア(株)/(株)第一生命経済研究所