スイッチOTC薬に関する意識調査 |
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調査結果の概要
生活スタイルの変化により、様々な病が見られるようになった現代。近年では、これまで医師の判断でしか処方できなかった医療用医薬品(以下、医療薬)を、一般用医薬品(以下、市販薬)として販売できるよう認めた『スイッチOTC薬』が多数登場しています。これらスイッチOTC薬はどのように認識されているのか?20代から40代のネットユーザーから回答を得ました。回答者のうち、スイッチOTC薬がどのようなものか「知っている」としたのは15.8%。「言葉だけ聞いたことがある」は12.9%で、71.3%と過半数が「まったく知らない」と回答しました。「知っている」人がスイッチOTC薬の存在を知ったきっかけでは「ネットニュース」25.7%が最も多く、「新聞・雑誌」「テレビ」が同率16.8%で続き、「薬剤師がいる薬販売店舗で知った」は15.8%。以下は1割未満という結果になりました。続けてこれらの人に、改正薬事法が施行された年でもある2009年以降に、第1類医薬品であるスイッチOTC薬を購入したことがあるか?尋ねたところ「ある」としたのは9.9%と僅かでした。まだ認知度は高いと言えないスイッチOTC薬。医療薬として実績のあるものが医師の診断なしで購入できるというメリットと、誤った使用方法による副作用の危険性というデメリットを伝えた上で、今後の増加を望むか?尋ねたところ、12.9%が「とても増えて欲しい」と回答。47.1%が「どちらかというと増えて欲しい」とし、増加希望者が合計60.1%と半数を超えました。対して、「絶対に増えないほうがいい」との意見が7.5%、「どちらかというと増えないほうがいい」が32.4%と、合計39.9%が増加に懸念を示しています。安易な利用や副作用に対する不安は少なくないようですが、肯定的な意見は多いようです。自分の健康は自分で管理しようというセルフメディケーションの概念が広まっている今、処方経験のある薬を中心にスイッチOTC薬の利用が浸透していくのかもしれません。
調査結果
- “スイッチOTC薬”がどのようなものか知っていましたか?(n=641)(択一)
<スイッチOTCとは> OTCは「Over The Counter Drug」の略で「一般用医薬品(以下、市販薬)」を指します。これまで医師の判断でしか処方できなかった医療用医薬品(以下、医療薬)を、市販薬として販売できるよう認めた(スイッチした)もの。医療薬としての使用実績はありますが、正しく使用しなければ副作用などが起こる恐れがあるため、購入時には薬剤師・登録販売者への相談が重要となります。 ※ 第1類医薬品にあたるもの(市販後間もない薬や安全性に注意が必要な成分を含むもの)は、薬剤師による文書での情報提供が義務付けられています。 ※ 最近発売されたものでは、スイッチOTC薬として初めて医療用消炎鎮痛成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」を含有した、第一三共ヘルスケア(株)の解熱鎮痛薬「ロキソニンS」があります。 - 【スイッチOTC薬を知っている方 限定】“スイッチOTC薬”の存在を何で知りましたか?(n=101)(択一) (単位:%)
全体 男性 女性 20代 30代 40代 ネットニュース 25.7 28.8 22.4 35.7 22.2 21.7 新聞・雑誌 16.8 21.2 12.2 17.9 14.8 17.4 テレビ 16.8 19.2 14.3 7.1 22.2 19.6 薬剤師がいる薬販売店舗で知った 15.8 13.5 18.4 10.7 14.8 19.6 知人から聞いた 5.9 3.8 8.2 7.1 3.7 6.5 病院で医師から聞いた 4.0 0.0 8.2 7.1 3.7 2.2 ブログ・SNS 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 その他 14.9 13.5 16.3 14.3 18.5 13.0 - 【スイッチOTC薬を知っている方 限定】2009年以降、第1類医薬品である“スイッチOTC薬”を購入したことはありますか?(n=101)(択一)