臓器提供の意思表示に関する意識調査

  • 調査期間
  • 2010/10/06~2010/10/12
  • 調査対象
  • 実施先無料メール転送サービス「CLUB BBQ」の20代~40代の男女会員 431人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

2010年7月17日に改正臓器移植法が施行され、本人の意思表示がなくとも家族の承諾があれば、脳死患者(15歳未満も可)から臓器提供が行えるようになりました。このニュースの認知度と、臓器提供の意思表示の実態について、ネットユーザーを対象に調査を実施。20代から40代の男女から回答を得ました。回答者のうち、臓器移植法が改正されたことを「知っている」としたのは80.3%で、「知らない」としたのは19.7%と少数。男性の76.6%に対し、女性では85.0%と認知度が高い。また、20代では73.2%、30代では81.9%、40代では85.2%と上の年代ほど認知度が高まる傾向が見られました。では、実際に臓器提供の意思表示をしている人はどのくらいいるのでしょうか?現在、臓器提供意思表示カードやシールへの記入、運転免許証や被保険者証への記入、またはインターネットを通じた登録により、臓器提供の可否について意思表示をしているか?尋ねたところ、「している」人は18.3%と2割に満ちませんでした。なお、意思表示者のうち84.8%が臓器移植法改正前の「2010年7月17日以前」から意思表示をしており、以前から関心を高く持っていたようです。対して、臓器提供の意思表示を「していない」人に今後の意思表示意向を尋ねたところ、意思表示を「したい」としたのは37.8%、「したくない」が62.2%という結果に。もし家族が臓器提供の意思表示をしないまま脳死状態になった場合、どのような判断をすることになるでしょうか?想定してもらい、自分が家族の臓器を臓器移植希望患者へ提供することに同意すると思うか?尋ねたところ、「絶対にする」と答えた人が3.5%、40.6%が「たぶんする」と回答。合計で44.1%が同意意向を示しました。同意意向者は、女性で37.4%だったのに対し、男性では49.2%と11.8ポイントも高い。対して、同意を「絶対にしない」としたのは13.2%、「たぶんしない」は42.7%で、不同意意向者は合計55.9%となりました。不同意意向者は、20代で53.5%、30代で55.9%、40代で58.0%と上の年代ほど多くなっています。なお、臓器提供の意思表示を「していない」人では同意意向者が38.6%だったのに対し、「している」人では68.4%にのぼっており、意向の差が大きくわかれる結果に。もしもの事態は、予測し得ない時にやってくるもの。その時に家族が悩まないよう、臓器提供の意思について一度家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?

調査結果

2010年7月17日に改正臓器移植法が施行され、本人の意思表示がなくとも家族の承諾があれば、脳死患者(15歳未満も可)から臓器提供が行えるようになりました。このように臓器移植法が改正されたことを知っていますか?(n=431)(択一)
現在、臓器提供意思表示カードやシールへの記入、運転免許証や被保険者証への記入、またはインターネットを通じた登録により、臓器提供の可否についての意思表示をしていますか?(n=431)(択一)
【臓器提供意思表示している方 限定】臓器提供の意思表示はいつから行っていますか?(n=79)(択一)
【臓器提供意思表示していない方 限定】2010年7月17日に改正臓器移植法が施行され、本人の意思表示がなくとも家族の承諾があれば、脳死患者(15歳未満も可)から臓器提供が行える状態です。あなたは今後、臓器提供の意思表示をしたいと思いますか?(n=352)(択一)
もし家族が臓器提供の意思表示をしないまま脳死状態になってしまったら、あなたは家族の臓器を臓器移植希望患者へ提供することに同意すると思いますか?(n=431)(択一)
調査実施先:(株)アイシェア