第16回 新成人意識調査(3) |
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調査結果の概要
((2)より続く)結婚観について尋ねたところ、その回答から、男性の結婚意向が下がり、女性の意向が下がらなかったことの一因が見受けられる結果となりました。男性の49.0%が「家庭の経済的生活を支える責任は夫にある」(全体35.8%、女性22.5%)と回答、自分たちの就職への不安が、結婚をイメージできない一因となっているようです。それに対し、女性の62.0%は「結婚するには女性の収入も重要な条件である」(全体43.4%、男性24.8%)と回答、女性のほうが現状を踏まえた上で、独身よりも二人のほうが家計も安定するので、そのためにも結婚したいという考えを持つことができるようです。多くの新成人が「自分は結婚できないのではないかと思うことがある」65.9%と答えており、特に女性は、男性よりも10pt弱多い70.8%(男性61.0%)が不安に思っています。また、83.4%と殆どが「結婚をするなら恋愛を経て結婚をしたい」(男性81.0%、女性85.8%)と考えながらも、52.8%が「恋愛と結婚は別だと思う」(男性50.3%、女性55.3%)と答え、結婚意向(全体81.1%、男性78.3%、女性84.0%)を持ちながらも、66.3%が「将来結婚しなくても暮らしてはいける」(男性69.3%、女性63.3%)とするなど、彼らの結婚に対する考え方は、まだ揺れている状態です。2011年新成人の将来観を見ると、『親世代に比べて、今後の自分の生活』は「悪くなる」と45.4%が回答しています。「よくなる」は21.1%でした。『あなたの世代に比べて、あなたの子ども世代の生活』は「よくなる」が22.6%、『あなたの世代に比べて、あなたの子ども世代がより多くのチャンスに恵まれる機会』は「よくなる」が28.3%。『親世代に比べ、自分がより多くのチャンスに恵まれる機会〝は「悪くなる」が39.9%。「よくなる」は26.9%でした。あなたの将来の家庭は、今の家庭よりも経済的に豊かになると思うか?という問いに対し、42.9%が「感じている」と回答しました。希望する『将来の暮らし方』として最も多かったのは、「家族や友人を大切にする暮らし」31.0%でした。2011年新成人の親子関係では、「親はやさしく、あたたかい」85.3%、「まだ親がいないと生活ができない」84.8%、「親を信頼している」82.4%、「食事は家庭で作ったものが多い」78.2%、「親を尊敬している」74.3%といった設問に「はい」と答えた割合が高く、親子関係の良好さが窺えました。
調査結果
- ((2)より続く)
- 2011年新成人の結婚意識(800人) (単位:%)
全体 男性 女性 結婚をするなら恋愛を経て結婚をしたい 83.4 81.0 85.8 経済的な基盤ができないと結婚はできない 74.8 72.5 77.0 将来結婚しなくても暮らしてはいける 66.3 69.3 63.3 自分は結婚できないのではないかと思う事がある 65.9 61.0 70.8 今後結婚相手と出会う機会は、他人より少ないと思う 55.4 54.5 56.3 恋愛と結婚は別だと思う 52.8 50.3 55.3 周囲に、婚活の方法を教えてくれる人がいない 52.5 53.0 52.0 理想の相手でなければ結婚したくない 50.0 51.8 48.3 何よりも家庭を第一に考えたい 49.1 49.0 49.3 結婚するには女性の収入も重要な条件である 43.4 24.8 62.0 結婚相手の収入によって生活の豊かさが決まる 42.6 33.5 51.8 家庭の経済的生活を支える責任は夫にある 35.8 49.0 22.5 結婚をするために、婚活は必須だ 31.0 33.5 28.5 理想の相手との運命的な出会いはある 31.0 27.8 34.3 周囲の友人・知人を見て、結婚はいいなと思う 30.0 26.0 34.0 - 2011年新成人の将来観(800人)
- あなたの将来の家庭は、今の家庭よりも経済的に豊かになると思うか(「感じている」+「やや感じている」の計)(800人)