布ナプキン、使ったことある?

  • 調査期間
  • 2010/07
  • 調査対象
  • 20代~50代の実施先WEB会員女性 294人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

「体によい」「環境によい」と謳(うた)う布製生理用ナプキン。衛生用品売り場で目にすることは少ないですが、いったいどれほどの人が布ナプキンを利用しているのでしょうか?主婦を中心に尋ねてみました。まず、生理用の布ナプキンについて知っているか?尋ねたところ、布ナプキンのことを「知らない」10.5%回答者は、わずか1割。その認知度はかなり高いものでした。「よく知っている」29.9%が3割、「評判を聞いたことはある」23.1%が2割強と、半数以上(53.0%)が布ナプキンに関してある程度の情報を持っています。「名前だけは知っている」36.4%の3割も加えると、9割がその存在を知っています。思った以上に知名度が高かった布ナプキンですが、実際に利用しているかどうか?尋ねました。「使っている」18.4%回答者は2割程度でした。「使っている」人の7割近くが「通信販売」66.7%で購入しています。あまり目にしないと感じていた「店頭」での購入者も15.2%でした。今後、布ナプキンを使うかどうか?使用意向を尋ねました。現在、『布ナプキンを使っている』回答者の大半(96.3%)は使い続け、「使わない」という回答はゼロ(0.0%)でした。「使わない」の回答は、『布ナプキンを使ったことがある』回答者では3割(33.3%)まで増え、『布ナプキンを使ったことはない』回答者では半数(54.4%)を超えました。布ナプキンの使用について気になることを尋ね、その回答を見ると、洗濯、モレ、携帯性の問題、また、使用済みの布ナプキンを洗濯までどう管理するか?という心配は、今現在、布ナプキンを使っているかどうかによらず、同じ傾向となっています。しかし、使っていない人の方が洗うことへの抵抗が大きいことが読み取れます。

調査結果

生理用の布ナプキンについてご存知ですか。(n=294)
布ナプキンを使ったことがありますか。(n=294)
布ナプキンをどこで買いましたか。(n=66)
今後、布ナプキンを使いますか。(n=294)
  布ナプキンを今後「使う」と回答した人に対して、その理由を尋ねたところ、「肌のムレなどが少ない」「環境にやさしい」「家計にやさしい」「生理が楽になる」という順番となりました。環境や家計の問題よりも、やはり「使用感」のよさが使い続ける理由としては大きいようです。また、母数が少ないため傾向とは言い難いのですが、布ナプキンを使ったことがない人では、布ナプキンの環境にやさしい点が評価されており、使用感のよさには気付いていません。布ナプキン利用者が使用感を重視していることと好対照となりました。
(使っている人に)布ナプキンを使うことで、気になることはなんですか。/(使っていない人に)布ナプキンをなぜ使わないのですか。(複数選択可)
  上に挙げられた回答以外に、パンツルックのときに形が出てしまわないかといった布ナプキンの厚みに対する不安や、においについての心配が挙がりました。また、使わない人では、ムレそうだ、非衛生ではないかといった心配も。価格が高いという意見もありました。布ナプキンはもともと皮膚やからだへ刺激の少ないナプキンとして世の中に出てきました。そのため、素材にも気を使い、オーガニックコットンを使ったものも多く、割高に見える価格設定は、販売数量の少なさはもちろん、素材価格の高さもあるのでしょう。現状では、入手しやすく、中央にビニールが挟まれている、布の柄がかわいいなど、必ずしもオーガニックや天然素材にこだわっていない布ナプキンも増えています。布ナプキン利用者には、オーガニック素材を必須とする「脱科学物質&自然派志向」と、紙ナプキンの使い捨てを少しでも減らしたいと使い始めて肌にも優しいことに気付いた「エコ&自然派志向」の二つのタイプが共存しているようです。
調査実施先:(株)キャリア・マム