社長が選ぶ今年の社長 |
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調査結果の概要
学校法人産業能率大学は、従業員数が10人以上の企業経営者（経営トップ）を対象に、今年（2010年）の最優秀経営者が誰だと思うか？を尋ね、その結果を「社長が選ぶ今年の社長」としてまとめました。調査は、544人の経営者を対象に行いました（有効回答：426人）。なお、『今年の社長』とあわせて、来年（2011年）の注目の会社（有効回答：389人）もまとめました。今年（2010年）の最優秀経営者が誰だと思うか？を自由回答（自薦含む）で尋ねました。会長職なども有効回答として認めています。今年は総勢62人の『今年の社長』の名前が挙がりました。最も多く名前が挙がったのはソフトバンク「孫正義社長」で、『今年の社長』の椅子に座るのは初めて。「孫社長」を推す理由では挑戦や革新といった言葉が多く見られました。今年の結果を全体的にみると、景気低迷期においてもリスクを背負い攻める経営姿勢や、危機的な状況への真摯な対応を評価する声が多いように見受けられます。来年（2011年）の動向に注目する会社を、自由回答で尋ねました（１社のみ）。最も回答が多かったのは「トヨタ自動車」でした。日本一の売上高を誇るトヨタ自動車の動向にはやはり注目が集まるようです。２位は、今年の社長でトップになった孫正義氏の「ソフトバンク」、３位には経営再建中の「日本航空」が入っています。
調査結果
- 社長が選ぶ今年（2009年）の社長ＴＯＰ10 （単位：票）
1 孫 正義（ソフトバンク） 100 2 柳井 正（ファーストリテイリング） 98 3 豊田 章男（トヨタ自動車） 35 4 稲盛 和夫（日本航空） 21 スティーブ・ジョブズ（Ａｐｐｌｅ） 6 原田 泳幸（日本マクドナルドホールディングス） 19 7 三木谷 浩史（楽天） 16 8 大坪 文雄（パナソニック） 10 9 渡邉 美樹（ワタミ） 9 カルロス・ゴーン（日産自動車） 永守 重信（日本電産） - ※敬称略
- 主な理由
１位 孫 正義氏 ○将来を視野に経営している（サービス業・62歳・北海道）
○信念のある決断力をひしひしと感じる（製造業・56歳・千葉）
○不調に終わったがＮＴＴの光回線の別会社への移行を提言する勇気（土木・建設業・59歳・石川）
○既成の枠組みを打ち破ることができると思うから（医療・福祉・35歳・東京）２位 柳井 正氏 ○厳しい経営環境の中、最高益を出している（運送・輸送業・50歳・群馬）
○潜在的にユーザーが欲している商品を見極め製品化する力が強い（卸売・小売業・54歳・東京）
○世界的な規模で、戦略的な経営を実施し成果を上げている（サービス業・40歳・富山）
○環境・貧困などの社会的課題の解決を図るための取り組みを持続可能な事業として展開（土木・建設業・50
歳・愛知）３位 豊田 章男氏 ○リコール、円高等の難局を乗り切った（運送・輸送業・40歳・鹿児島）
○今回のリコール問題での真摯な対応には感動した（卸売・小売業・55歳・宮城）
○経営トップとして全責任を背負って前面に立ち、迅速に事の対応に当たっていた姿は、同じ経営者として勇
気を奮い立たされた（情報サービス業・60歳・京都）４位 稲盛 和夫氏 ○きびしい企業再建を引き受けた勇気に感激した（不動産・41歳・大阪）
○今後の日本の経営者の鏡となる人物である（卸売・小売業・42歳・東京）４位 スティーブ・ジョブズ氏 ○傾きかけていた会社を蘇生し、ここまで引き上げた手腕は見事（情報サービス・41歳・北海道）
○先進的であり、魅力があふれている（卸売・小売業・45歳・三重）６位 原田 泳幸氏 ○常に積極経営を徹底。業種が変っても経営を成功させる（情報サービス・65歳・兵庫）
○わかりやすい経営方針で、しっかりと業績を残している（サービス業・42歳・長崎）
７位 三木谷 浩史氏 ○リーダーシップがある（サービス業・48歳・京都）
○社内の英語公用語化を決断した（サービス業・49歳・東京）８位 大坪 文雄氏 ○電工・三洋との三社統合のスピード感（製造業・48歳・東京）
○パナソニックの今後のあるべき姿を明確に表明し、実行を開始した（金融業・35歳・大阪）９位 渡邉 美樹氏 ○新規業種への参入で成功している」（土木・建設・48歳・熊本）
○堅実で驕りがない」（サービス業・61歳・東京）９位 カルロス・ゴーン氏 ○不況の中で経営を立て直した」（製造業・55歳・東京）
○計画の立て方と実行力、そして成果」（卸売・小売業・48歳・兵庫）９位 永守 重信氏 ○雇用を守りながら業績を良くし、円高を利用した海外展開などの手腕」（サービス業・39歳・東京）
○常に積極的で先進性がある」（情報サービス業・37歳・東京）- 社長が注目 来年（2011年）の会社ＴＯＰ10 （単位：票）
1 トヨタ自動車 56 2 ソフトバンク 49 3 日本航空 36 4 ファーストリテイング（ユニクロの回答含む） 32 5 楽天 15 6 パナソニック 14 7 東芝 11 8 Ａｐｐｌｅ 10 本田技研工業 10 日産自動車 9 シャープ
調査実施先：学校法人 産業能率大学
